2歳前後になると、こちらは真剣に叱っているのに、ヘラヘラ笑っている子どもに悩んでいるママもいるかと思います。何が面白いの?どうして言っていることがわからないの?なんて思っているママも多いのではないでしょうか?
・真剣に怒っても大きな声で怒っても、全く聞いていない。どう怒ればいいのかわからない
・怒ってもまじめに聞いてくれない
・真剣に叱っているのに笑ってくる、ふざけてくる
など、その悩みは深刻です。危ないことやいけないことを叱っているのに、どうして伝わらないんだろうと悩んでいるママたち。そこで今回は、そんな子どもへの叱り方をまとめてみました。
- 笑っているのは、ママに笑ってほしいから
怒られているのはきちんと伝わっています。子どもの気持ちは単に「怒っている、怖い顔をしたママが嫌」というもの。ママにそんな顔されたくないという気持ちの表れで、ヘラヘラしたり、笑ったりするようです。
- 笑っているのは強いショックの表れ
怒られたことで強いショックを受け、これ以上傷付かないように自己防衛の手段として笑っていることがあります。怒られて笑う子は、ストレスを受け止めるのが苦手なんです。最近の若い人にも多いですよね。「怒られても全然効いてない」なんて思うような人は、実は自己防衛の手段なのかもしれません。
- 実は人一倍繊細な可能性も
気が弱く、叱られたことを人一倍気にしている可能性もあります。そういう子は、叱られてもうわべだけ元気なふりをするために、ヘラヘラ笑ったりすることも。あまり強く言いすぎると、ビクビクして何もできない子になってしまう可能性があります。頭ごなしに叱るのはやめて、言い分を聞いてあげるようにするといいでしょう。
- 共感してあげる
たたく、かみつくなどの困った行動の裏には、それをした子どもの気持ちが隠れています。その気持ちを代弁してあげたら、子どもも「理解してもらえた」と感じて、問題行動がおさまることがあるのです。また、そうすることで「〇〇されると痛いからダメだよ」など諭すように話すと、子どもも受け入れやすいですよ!
- 何度でも同じことを言い聞かせる
子どもが記憶していられる時間はまだ短いです。どうして何度も同じことをするんだろう?と思うママもいるかもしれませんが、「子どもはそんなもんだ」と割り切ってくださいね!その方がママも気が楽になります。
- 危ないことやいけないことはまず止める
危ないことやいけないことをしそうなときは、まず止めることが重要です。抱きしめたり、間に入ったりしてまず止めましょう。
- 隣に寄り添って「どうしてそんなことしたの?ママに教えて」とそっと聞いてみる
叱られる原因となったことについては、子どもなりに様々な理由があります。叱られてヘラヘラしたりする子は、実は頭が良く叱られる原因をよくわかっている場合があるのです。言い出しにくい、言うと怒られるかもしれないという気持ちから、言い出せないのかもしれませんね。そこで、ママと2人きりのときに理由を聞いてみて、理由を言い出しやすいように心がけましょう。理由が聞けたら叱るのではなく、共感した後にどうしたらよかったのかを教えてあげて!
- やってはいけないことは?
・叩いて叱る
子どもを叩いて躾けるということは、一昔前まで当たり前にありました。しかし近年では、そのやり方は否定されています。子どもは叩かれると、「なぜ叩かれたか」という大事な部分よりも、「叩かれた」という事実だけが大きなショックとして心に残るのです。そうなると、叩いたことでショックを与えるばかりか、本当に教えたいことが伝わらないという結果になってしまうのですね。
・怒鳴って叱る
怒ると叱るには大きな違いがあります。怒鳴って自分の気持ちを押し付けただけでは、子どもにきちんと伝わりません。子どもは恐怖しか感じないからです。「頭ごなしに怒られた」という印象を与えやすいため、怒鳴るのはやめましょう。
・叱って謝罪を強要する
何が悪かったのか分かっていないのに謝罪させてしまうと、「謝ればいいんだ」と子どもも勘違いしてしまいます。謝罪が必要な場合には、「何が悪かったの?」と確認してから促してみてください。
・人格を否定する叱り方をする
頭が悪い、あんたなんか嫌い、〇〇したあなたが悪い子などの人格を否定する言葉は、子どもが喪失感を覚えてしまいます。最近の子どもにありがちな、自己肯定感の低い子どもに育ってしまうのです。「自分はダメな子」と思い込むことで、積極性や不屈の精神が育たないこともありますので、叱る際は子どもを主語にしないように注意しましょう。
・泣くまで叱り続ける
表面では応えていないように見えても、内心は違う場合があります。泣くことが反省しているということとイコールではありません。「泣くまで叱らないと気が済まない」のは親の気持ちの押し付けだということを自覚しなければいけませんね。
- まとめ
叱っても笑っている子は、ママからすると「反省していない」ように見えてしまいますが、一概にそうは言えません。笑っていても、心に大きな傷を抱えていたり、自己防衛のために笑っている子もいるということを理解しましょう。気にしていないように見えるからと言って、怒鳴って叱ったりせず、冷静になって子どもの言い分を聞いていきたいですね。優しく諭すように正しいことを教えて、「どうして叱られたかわかる?」と確認することで、反省しているのか判断しましょう。