自我が出てくると、赤ちゃんも自分の意見を主張して、人をたたいたりすることも出てきます。あまりに自己主張が強すぎて困っているママも多いのではないでしょうか?
・なんでたたくの?
・やめなさいと言ってもたたいてしまう
・お友達を傷つけないか心配
・お友達と仲良くできないのではないか
・大きくなったら乱暴な性格になるのでは?
など、ママには心配事がたくさん・・。親にだけそういった一面を見せる子もいれば、広場や公園などでお友達をたたいてしまう子もいます。子どものその行為には、どんな意味が隠されているのか・・知りたいですよね。そこで今回は、子どもが人をたたいてしまうのをやめさせる方法をまとめてみました。
- たたく行為の意味は?
子どもが誰かをたたくのは、何かしらの理由があります。何の理由もなく、ただの意地悪でたたいている子どもなんていないですから、まずは安心してくださいね!では、こどものその行為には、どんな意味があるのでしょうか?
・自己表現の一環としてたたく
2歳ごろになると、言葉も少しずつ出てきていて、自己表現を学んでいる時期です。言葉で自分の考えや気持ちを表現できる子もいれば、そうでない子もいますよね。言葉が遅い子や、自己表現が苦手な子は、言葉で自分の気持ちをうまく表現できずに、たたくという行為に出てくることも。髪を引っ張るなどの行為も同様です。
・遊び
赤ちゃんから幼児へと成長していく過程で、できることが増えて楽しくなってくる時期でもあります。例えば、ママをたたいたら大きな声を出して反応したり、そもそもたたいた時に音がしたりなど、その行為自体を楽しんでいる可能性も。何かをたたくだけで楽しめるだなんて、赤ちゃんって純粋ですよね。
- 自己表現への対処方法は?
・気持ちを代弁してあげる
観察していて、その理由がわかる場合は、まず子どもの気持ちを言葉にしてあげましょう。「〇〇したかったんだね」と言葉にするだけで、子どもはわかってくれたと安心します。同時に、言葉にすれば伝わると学びますので、次第にたたかなくなっていきますよ!
・親がまず謝ってお手本を見せる
お友達をたたいた時は、ママがすぐに謝ってお手本を見せましょう。親が目を離したすきにたたいてしまったときは、「ごめんね、お話に夢中になっちゃった」と素直に謝れるお手本を見せるのです。そうすると、次第にお友達に謝る心も育っていきます。
・きちんと目を見て短く叱る
子どもの気持ちをきちんと理解したうえで、たたいてはいけないことを伝えましょう。きちんと目を見て伝え、短い言葉で叱ると、2歳の子どもにも伝わりやすいです。何度でもわかるまで、伝えることを諦めないでくださいね。
・どうしたらよかったかを教える
子どもはどうしたら良いのかわからないのでお友達をたたいたりしてしまうのです。「返してって言ってみたら?」「遊ぼうって言ったらいいよ」と、たたく以外で子どもの気持ちを伝える方法を教えてあげましょう。
・遊び前に約束をする
「お友達やママをたたいたら帰るからね」と約束をして、破られたときは本当に連れて帰ることで、子どもは「約束」を学びます。ママは毅然とした態度で対応することが大切です。
・相手のママにも伝えておくと安心
注意はしているが時々手が出てしまうことがありますので、その時はごめんなさいと事前に話しておけば、相手のママも注意してみてくれるはずです。ケガをしないことが第一なので、相手のママには事前に伝えておくのがいいでしょう。
- 遊びでたたいている場合の対応は?
・たたいて遊ぶおもちゃなどを与えてみて
たたくこと自体が好きなら、太鼓のおもちゃなどを与えて、思う存分たたかせてあげてください。たたいてもいいものと、いけないものの区別をさせることが重要ですね。
・過剰に反応しない
たたかれたときに過剰に反応すると、面白がって繰り返す場合も。赤ちゃんはママの反応を見て楽しんでいる可能性があります。たたかれてもできるだけ無視して、反応しないでいれば、赤ちゃんも「たたいても何もならない」と学んでやめてくれますよ!
- 共通の対処法はある?
・たたいている姿を見せない
身近な人がたたいていると、真似してたたくようになります。2歳は真似が上達する時期ですから、特に家族が人をたたいている姿を見せないようにしましょう。
・たたく前に制止し、たたかなかったら褒める
まずはたたく直前に「たたかないよ!」と言葉がけをしましょう。怖い顔で言うのがポイントです。それでたたかずに我慢できたら思いっきり褒めてあげてください。叱ると褒める、怖い顔と笑顔の使い分けをすることで、たたくことは悪いことであるということを妊娠期しやすくなります。
- やってはいけないことは?
・頭ごなしに叱る、怒鳴る
これは実は逆効果。子どもにとっては「悪気があってやっていること」ではないので、それを頭ごなしに怒鳴られると、自己表現をしない子になってしまうかもしれません。その理由をくみ取るように心がけてみてくださいね!
・たたいて叱る
たたいて叱ると、「いけないことをしたらたたいていい」と学んでしまいます。お友達におもちゃを取られたら、「お友達が悪いからたたいていい」という風に受け取ってしまいますよね。どんな状況でも人をたたくことは良いことではありません。それは、大人でも同じことですよね。
・強制的に謝らせる
強制的に謝らせる方法は、子どもの本当の理解につながりません。「なぜいけないのか」がわかっていないと、この先も自主的に謝れない子になってしまいます。理解をさせるためにも、無理やり謝らせるのはNGです。
・もう知らない!と背を向ける
何度言っても聞かない子どもに嫌になる瞬間は誰だってありますよね。しかし、ママが背を向けてしまっても、子どもは何も学びません。大変ですが、向き合うことは諦めないであげてくださいね!
・長く叱る、怒る
悪いという気持ちよりも、反発する気持ちの方が勝ってしまいます。長く叱っていると、子どもは途中で集中力が切れて「なんで怒られているんだろう?」となってしまうため、短い言葉で淡々と叱るのが正解ですね。
・ちゃんとお口で話しなさい!と怒る
言葉がわかるようになった子どもには、ついつい言ってしまいそうになりますよね。確かに、言葉がわかるなら言葉で伝えてほしいのがママの本音ですが、命令形で話しても子どもは反発するだけです。「〇〇してくれると嬉しいな」とポジティブな伝え方をするか、こういう時はどうすればいいのか、言葉で表す方法を教えてあげましょう。
・「自分の思い通りにならないからってたたいていいの?」と聞く
子どもには、いつだって正当な理由があるのです。悪いことだとわかっていてやる子はいないですから、善悪の判断をさせるようにしましょう。何度も繰り返し教える必要がありますので、ママは根気がいりますね。
- まとめ
2歳児はコミュニケーション能力を学んでいる重要な時期です。赤ちゃんから幼児への成長の過程で、自分の気持ちを表現する方法の1つとして、たたいているのだと受け止めましょう。成長の過程で誰しもが通る道だということを理解すれば、ママも気が楽になるのではないでしょうか?
いつまでも人をたたいている子はいません。根気強く教えればやがて理解して、たたくのをやめてくれますよ!大事なのは、子どもの本当の気持ちをママが理解してあげること。その上で、「たたいちゃいけません」と伝えるといいでしょう。