障害を持った子どもの親は、多くの悩みを抱えています。
特に、子どもの将来に影響する進学に関しては、
とても敏感になっている親も多いのではないでしょうか?
近年は「学歴社会」の風潮が薄れてきたとはいえ、
まだまだ大学へ進学する人の方が圧倒的多数ですよね。
進学の意欲さえあれば、大学を卒業してほしいと思うのも親心です。
- 自閉傾向ににあるADHDという診断を受けているが、大学進学した際に、周囲に馴染めず中退することにならないか不安
- 心理学関係の大学に進学するか、特別支援学校に進学するか悩んでいる
- どちらに進学した方がメリットがあるのか
など、高校卒業後の進路については、
本当に難しい選択ですよね。
そこで今回は、
大学へ進学することと、特別支援学校への進学で得られるものを比べてみました。
ぜひ、高校卒業後の進路の判断基準にしてみてくださいね!
自分が今やりたい、行きたいという気持ちを基準にして判断する
ADHDの人の特徴は、
本人が得意とすることをとことん伸ばすことで、
本人の力を最大限発揮できるようになるところです。
全てのことにおいて遅れがあるわけではなく、
人より秀でた才能を持っている人も実はとっても多いんですね。
そういった長所を伸ばすためには、
本人が「やりたい!」といったことに対して、
素直に応援してあげれば良いのではないでしょうか?
長所を一番に大事にして、
それをもとに他の力も伸ばしていくような教育方法が良いですよ!
やはり、
将来のためになる進学先だったとしても、
自分がやりたいと思うことでなければ長続きはしません。
高校と違って、
大学は自分で単位の管理をしなければいけませんし、
フォローしてくれる先生などがいない場合も多いです。
中退という結果になってしまわないためにも、
「自分のやりたいこと」を見つけさせるのが重要です!
自分にとって無理のない選択をする
どんな社会においても適応力は必ず必要です。
大学進学は、
決して人間関係を改善するために行く場所ではありません。
自分のやりたい勉強に打ち込むというスタンスなら、
大学進学は最善の選択です!
大学で学問を極めてきちんと卒業するということは、
「大学卒業」という学歴が残るとともに、就職につながる重要な第一歩ですよね。
逆に、
今自分に必要なことはコミュニケーション力であるというなら、
特別支援学校への進学がおすすめです!
特別支援学校は、
個々に合ったコミュニケーション能力を学ぶだけでなく、
就職のための技術やノウハウを学ぶことが出来るので、
卒業後の就職に直結する力を身につける事が出来ますよ!
発達障害の人を採用している会社の検索
昨今の社会でも、学歴を重視している会社がある一方、
発達障害のある人を積極的に採用している会社もあります。
大学新卒だけを採用している会社もあれば、
高卒の中途入社も積極的に採用する会社があるように、
発達障害に関してもデータがあります。
『障害者枠での就職』については、
給料の面で低収入になってしまう場合が多いのは否めませんが、
就職に困ることはあまりありません。
また、ADHDの特徴を生かして、
本人にしか出来ないような仕事ができる会社もあります。
どんな仕事に就きたいのか?
大学卒業後の社会生活を見据えた進路選択が重要になってきます!
やってはいけないことは?
自分の不得意なことを克服することにだけ力を入れる
発達障害がある場合、
他の人に出来て自分には出来ないことが多い場合がありますよね。
それをコンプレックスに思っている人もたくさんいます。
しかし、
それを克服するためだけの進路選択は、
辛くなってしまうことの方が多いので避けましょう。
ADHDの人にとって重要なのは、
苦手の克服よりも長所を伸ばすことだということを忘れないでくださいね!
社会の体裁を気にしての進学
親として子供に対しては、
『障害者としてではなく、健常者として生きていってほしい』
と思ったことがある人も少なくないのではないでしょうか?
特に、
発達障害の診断を受けていてもその程度が軽い場合は、
深く関わらないと障害を持っているなんてわからない子どももいます。
しかし、
時には特別支援学校への進学を考えることもあるでしょう。
迷った時に
「社会的には特別支援学校よりも普通の大学を出ていた方が聞こえが良い」
なんて考えて、大学進学を子どもに勧めては行けません!
きちんと子どもの将来を考えて進路のアドバイスをしてあげてくださいね!
まとめ
近年の日本でも、
学歴重視の企業は少ないわけではありません。
しかしその一方で、
一度就職出来れば安泰という世の中でもなくなってきましたよね?
大企業でもリストラの危険が常に身近にあるものです。
そんな社会で生きていくためには、無理は禁物。
体も心も壊してしまわないように、
自分が出来る精一杯を知っておく必要もありますよ!
没頭出来るものを見つけ、
それを伸ばすことが出来る進学先を探しましょう。
そうすれば、
無理なく社会に出ることができますし、
自分の技術や知識に自信を持って就職活動が出来るようになります。
社会に出れば、
多かれ少なかれ人の波に揉まれて生きていくことになりますから、
学生のうちは子どもの長所を伸ばすことだけを考えましょう!