上手におしゃべりができるようになり、
子どもとコミュニケーションをとるのが楽しくなってきた頃、
ある日から子どもがよくどもり、
日に日に気になってきているという悩みをよく耳にします。
“どもる”とは、
- 「お、お、おはよう」といった発語時にある言葉が連続してしまう状態
- 「おーーーはよう」といった最初の音が引き伸ばされる状態
- 「お・・・・」といった最初の言葉から後ろが続かない状態
の3種類のことをいいます。
では、
- どもる原因はなんでしょうか?
- どもる状態はいつまで続くの?
- 子どもがどもった時、どう対処していいのかわからない!
というママさんの為に、
実際にママさんはどう対応したらよいのか?
という点をまとめましたのでご紹介します。
どもるのは?どうして原因と対処法は?
どもりが始まった原因が
「自分が仕事でついていてあげられないせいではないか?」
と思いこんで不安と心配でイライラしてしまい、
なんとかやめさせようとして優しく接する事が出来ず、
自己嫌悪に陥ってしまった!
なんて経験をされたママさんいらっしゃるんじゃないですか?
- どもりを気にしすぎず話を聞いてあげたい
- きちんと受け止め気持ちを安定させてあげたい
- 自分を責めずに改善できる環境を整えてあげたい
といった事が、ママとして本当にしてあげたい事だと思いますが、
そもそも幼児のどもりの原因はよく分かっていません!
幼児期のどもりは
「話したい気持ちと言葉を頭の中で、
音声にする脳の働きが追いついていないため起こる」
とされていますがはっきりとした原因は分かっていません。
なので、
小学生レベルの言語能力が育つと自然に治癒することがあります。
早めに言語聴覚士を訪ねてみましょう!
そう言っても心配するなって方が無理な話ですし、
発達段階なのか?どもりなのか?の区別はつきにくいので
気になったらまずは専門家に相談してみましょう。
相談・診察した結果、
どもりではなく難聴などの別の障害の可能性もあります。
これは素人では判断が出来ませんので、
勝手な思い込みで放置してしまわないようにしましょう!
決して自分を責めないでください!
何が原因で吃音になっているのかははっきりしていません。
自分を責めていると子どもにも伝わり、
逆にストレスを感じさせてしまうこともあります。
どもりに限った話ではなく、
ママやパパが放つ雰囲気は子どもに伝わり易いというのは、
育児経験者なら良く分かると思います。
穏やかに受け入れて気にしすぎない対応してあげてください。
話を聞くときは肯定的な態度をとってあげましょう!
どもりを本人が気にしていない段階でも、
聞いている大人が否定的な反応をすることで
言葉が出にくくなってしまう場合があります。
厳しいしつけをやめましょう!
感受性が豊かな子どもの場合、
「しつけがストレスになり感情を押し殺す原因」
になってしまったりしている可能性があります。
子どもが自由に感情や意思を出せる状況を作りましょう。
話し方に関する注意はせず最後まで聞いてあげましょう!
「ゆっくり落ち着いて話して」
「もう一回言ってみよう」
など話し方に関する注意は禁物です!
話し方を強制されたり、言い直しを要求されるのは
子どもにとっては大きなストレスになります。
あまり注意されることにより
話すことへの「恐怖感」や「嫌悪感」
が生まれることも。
子どもに対しては、
「今のままの話し方で大丈夫だよ!」
という安心感をもたせることが大切ですよ!
保育園の先生にも話をしてみましょう!
「焦っていたり緊張している訳ではないこと」
「話し方に関しては注意をしないで欲しいこと」
「どもっても正しく言い直させたりしないでほしいこと」
「話を最後まで聞いてあげること」
などを日常過ごしている保育園の保育士さんにきちんと伝えましょう!
保育士さんは日常的に多くのお子さんと触れ合っていますし、
どもりを持つ子どもとの接し方も経験がある可能性も高いです。
経験がなくても保育園としての方針などもあるでしょうし、
保育園に預ける際に一度相談しておくのが良いですよ!
その他
- 話している途中で遮らない、言いたいことを先回りして言わないようにしましょう!
- 聞き終わったら「〇〇ということだね」と確認してあげましょう!
- 返事や話しかけは、意図的にでもゆっくりしたリズムでしましょう!
- スキンシップを多くとり、甘えを受け入れてあげましょう!
- ゆっくり話を聞いてあげる、話し方ではなく内容に耳を傾けてあげましょう!
注意して欲しいこと!
どもりを治そうと注意すると余計に意識してしまい、
「もう一度言って」
「言い直して」
ともう一度言わせることが、ストレスとなり逆効果になってしまいます。
また、
「ゆっくり話して」
「そんなに焦らないで話してごらん」
「お腹に力を入れて話してみようか」
と話し方に関することを言いたくなると思いますが、
話し方に関する注意は話すこと自体に
恐怖心や嫌悪感をもつようになりかねません。
自然な発話から遠ざけてしまうため、
症状が悪化する可能性もあります。
緊張や焦りから吃音になっているわけではないので
受け入れてあげることが大切です。
そして、
言葉を先に言いたい気持ちも分かりますが、
イライラしても最後まで黙って聞いてあげることが大切です。
そして話を聞いているときに
イライラした態度をとってしまうと子どもが不安になります。
聞き取りづらく平常心を保つのは大変ですが、
否定的な反応を見せないように努めてあげてください。
まとめ
幼児期の吃音は発達性吃音といい、
2~5歳の幼児に多く発症します。
しかし、原因は解明されていません。
吃音を疑っているようならば、
言語聴覚士がいる病院を受診し対応を教えてもらうとよいでしょう!
自宅でできる対応としては、
自然な発話が多く経験できる環境を整えてあげること。
具体的には、
穏やかな表情で最後まで話を聞いてあげることです。
話し方よりも言いたい内容や気持ち、
考えに反応してあげたいですね。
もう1つ大事な事は、ご自身を責めないという事です。
保護者自身がストレスを抱えた状態だと、
生活が緊張した環境になってしまい、
子どもが自由に感情や意思を出しづらくなります。
お仕事をされていると忙しく時間を作るのは大変ですが、
保育園の送り迎えに手をつないだり、
抱きしめたりなどのスキンシップをとったり、
就寝前や入浴時などにゆったりした気持ちで
子どもの話を聞いたりする時間を持つなど、
ちょっと心がけてあげる事が大切です。
大好きなママやパパとのスキンシップは、
子どもにとっては受け入れられている安心感が得られ
精神的に安定しますよ!