障害を持っている子どもの就学や進学の選択は、本当に難しいですよね。
小学校へ入学する際に、
通常学校の支援学級に通うか?
特別支援学校へ就学させるべきか?
と悩んだご両親も多いのではないかと思います。
特別支援学校へは通常学校へ通っている途中での編入も可能ですが、
その判断基準に悩んでいるご両親も多いのです。
・支援学級に籍を置く小2の子どもが、勉強も運動も他のクラスメイトのペースについていけない
・近所の小学生の保護者には、「一緒に行かないで」と子ども同士が一緒に通学するのを嫌がられてしまう
・今は同じ支援学級の友達と楽しく学校生活を送っているが、これから先どうなるか不安
・クラスメイトになじめない、勉強は何とかついていけているが、特別支援学校に転校した方が良い?
など、子どもの状況に合わせてその悩みは多く様々でしょう。
実際にやってみないことには、正解なんてわからないですよね。
そこで今回は、通常学校の支援学級から、
特別支援学校へ転校する判断のポイントをまとめてみました。
子どもの成長を見守り、判断は慎重に
前述の悩みにあったようなケースでは、
子どもの年齢も考慮する必要があります。
小2くらいの子どもの場合、まだまだ伸び盛りであるため成長や変化の可能性も高く、
「これからもずっとついていけな」とは限りません。
今すぐに特別支援学校へ転校するのはまだ早いです。
子どもが現状の学校生活を楽しんでいれば、
今のままでもとりあえず問題はありません。
あくまでも子どもの能力や、成長が判断基準になりますので、
子どもの様子を見て考えるといいでしょう。
また、特別支援学校への転校はいつでも可能なので、
急いで答えを出す必要もありません。
地域の人の心ない言動は、親の強い気持ちではねつける
障害を持っている子どもを通常学校に通わせると、
周囲の人に心ない言葉をかけられることも少なくありません。
周囲の人の心ない言動または態度や表情などをいちいち気にしていると、
子どもにも影響が出てしまいます。
子どもを守ってあげられるのは親だけです。
子どもの一番の理解者は自分だと強い気持ちを持って、
心無い言動は跳ねのけましょう。
お母さん自身の気持ちが楽であることが重要ですよ!
通常学級での生活を減らし、支援が急での時間を増やす
通常学級のクラスメイトから遅れを取ってしまうことが顕著である場合、
子ども本人も何かしらのストレスを抱えていることも多いです。
障害を持っている子どもは、時に周囲との違いに敏感になることも。
そんな時は、まず
「通常学級で勉強することにこだわらなくても良い」
ということを伝えてあげましょう。
通常学級のクラスメイトと勉強することで
お母さんを安心させたいと思っている子どももいるので、
そのストレスから解放してあげるのも重要です。
その上で、
「子ども一緒にどうするのが一番最善なのか?」
を考える方が良いですよ!
子どもが安心して学校生活を過ごせる場所を見つけてあげるのも1つです。
第三者に相談する
小学校の場合は担任の先生と過ごす時間が圧倒的に長いので、
担任に相談するのもおすすめです。
子どもの学校での様子を知ることが出来るほか、
担任から見て通常学級でやっていけるのかなどの意見を聞くことも出来ます。
担任の意向もあると思うので、親の考えも伝えながら話し合うことで
子どもにとって一番の方法が見えてくるかもしれません。
第三者の目は、時としてとても重要な判断材料になるんですよ!
担任以外にも支援学級の担任や就学委員会など、
障害を持った子どもに普段から接している大人の意見を聞くのも良いでしょう。
信頼出来る先生を1人でも知っておくと安心出来ますよ!
周りのお母さんたちとコミュニケーションを多くとる
小学校の子どもを持つお母さんは、
最近特に子どもの周囲のことに敏感です。
障害を持っている子どもを育てたことがないお母さんにとって、
障害を持つ子どもは接し方が分からず不安もあるはずです。
周りのお母さんたちとコミュニケーションをとることで、
子ども自身も生活しやすくなります。
小学生の子どもは親の意向がとても影響しやすいです。
お母さんが
「あの子と遊んじゃダメ」というと避けるようになりますし、
「あの子と仲良くしてあげてね」というと気にかけてくれるようになるもの。
親に理解してもらえれば、クラスメイトの接し方も変わってくるはずです。
お互いよい関係を築くためにも、普段からコミュニケーションはとるようにしましょう。
親の判断だけで転校を決めないで!
親としては子どもがしんどい思いをしないようにしてあげたいと思ってしまいますが、
特別支援学校への転校は慎重に考えてください。
子どもの意見を無視したり担任の先生に相談なしで転校を決めてしまうと、
子どもの成長や人格形成に関わってくる場合も少なくありません。
毎日長い時間を過ごす学校生活のことだからこそ、
きちんと子どもと話し合っていくことが重要です。
まとめ
通常学級になじめなかったり勉強や運動がついていけない我が子の姿を見ると、
子どもが心配になってしまいますよね。
それはどの親も同じだと思います。
小学校の間は通常学級にいて中学入学と同時に
支援学校へ転校する子もいます。
年齢を重ねるに連れて勉強は難しくなりますが、
障害のある子どもの成長の伸びしろは未知数なので、
あるとき突然興味を持ち出して飛躍的な成長をする子もいるんです。
これからどんな成長をするかはわかりませんので、
進学やその先の進路についてもゆっくり考えてみるといいでしょう。