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学校生活の次に、将来の仕事が心配・・特別支援学校を卒業した子どもの就職について

投稿日:2017年2月5日 更新日:

障害を持つ子どもを育てる親にとって、
学校選びはとっても重要なことですよね。

まずはこれから始まる長い学校生活を、
子どもに楽しんでもらいたいというのは本心です。

でもそれ以上に、学校を卒業してからの生活、
つまり就職を心配している親も多いのではないでしょうか?

実際のところ、学校生活を送っている間は
親の目の届くところで生活するわけですし、
親に持病があるなどの特別な事情がない限りは、
学生の間は自分が面倒を見ることが出来ます。

しかし、社会に出てみると話は別。

学校生活よりも長い社会人生活が待っているのです。

そして、いつまでも親の目の届くところに
おいておけるわけではありません。

・特別支援学校の高等部在籍には療育手帳を取得しているのが必須?
・知的障害の程度が軽く、手帳がない生徒もいる?
・療育手帳がないと、就職出来なかったり仕事が限られてしまったりする?
・障害の程度が軽いと、支援学校を受験しても不合格になることがある?

など、その悩みは様々です。

そこで今回は、特別支援学校へ子どもを進学させる
お父さん・お母さんの悩みを解消すべく、
学校卒業後の就職についてまとめてみました。

特別支援学校の入学の際には、療育手帳の取得は関係ない

知的障害のある子どもの場合、

『療育手帳を取得しているかどうか?』

が、障害の程度を判断するのに重要なポイントになりますよね。

しかし、療育手帳の交付については、
各都道府県で発行の基準が異なります。

知的障害が軽度である場合、
療育手帳を発行してもらえないケースも稀ではないんです。

そうすると、

特別支援学校に入学する際に療育手帳の取得が条件になっていると、
入学出来ない子どもも出てきてしまいますよね?

心配しないでください!

特別支援学校の入学の際には、
療育手帳の取得は条件ではありません。

療育手帳を持っていない子どもの場合、
就学指導委員会や親の意向で、

通常学級よりも特別支援学校の方が良いと判断される

ことで、特別支援学校へ進学する生徒もいます。

その場合は、療育手帳の代わりに、
『知的に障害があることがわかる診断書』
が必要です。

障害者雇用枠での就職には、障害者手帳を所持していることが条件に

学校を卒業すれば、
どこかの企業に就職するなどの将来の道がありますが、
中には障害者雇用枠という就職方法もあります。

障害者雇用枠での就職をする場合は、
障害者雇用率制度で定められているため、
『障害者手帳を所持していること』が必須です。

障害者手帳の種類はいくつかありますが、

・身体障害者手帳
・療育手帳
・精神障害者保健福祉手帳

いずれも「障害者手帳」として認められます。

知的障害を持つ子どもであれば、
療育手帳を持っていることが条件ですね。

また、ハローワークの求人には
『一般枠』と『障害者雇用枠』
がありますが、障害者手帳を所持している人は、
そのどちらも応募することが出来ます。

受験の合否には、障害の程度・療育手帳の所持は関係なし

特別支援学校の高等部を受験したとして、
合否に療育手帳の所持が関係するのか?

将来が大きく変わる高校受験なだけに、
親としても心配ですよね。

しかし、

合否には療育手帳の所持や障害の程度は関係ありません!

ただし、特別支援学校の高等部の受験には、
各学校で『一定の条件』が定められている場合もあります。

例えば『自力で通学が可能である』

などがその例となります。

障害の程度で判断されるのではなく、
『特別支援学校に籍を置くのに適しているかどうか?』
などを基準に選考される場合が多いようです。

知的障害が軽度であっても、
『コミュニケーションを取るのが難しい』

など、

通常学校での学校生活が困難
と判断された場合は合格しやすくなっています。

例えば静岡県は普通高校には
特別支援学校高等部を設置している学校が多いです。

障害の程度が軽く、自力で公共交通機関を利用するなどして
通学出来るくらいの生徒が在籍していて、
学力もグレーゾーンの生徒がたくさんいます。

このように、学校や自治体によって
様々な特色がありますので、
事前に相談することがおすすめです。

やってはいけないことは?

間違った情報を広めてしまう

障害を持つ子どもの親同士での交流もたくさんあるかと思いますが、
その際に進学先や就職のことで情報交換をすることもありますよね。

そういった場で、誤った情報を広めてしまうと、
本当に悩んでいるお母さんが困ってしまいます。

特別支援学校の入学には療育手帳が必要であるなどの
誤った情報や不確かな情報は広めないようにしましょう。

障害の程度だけで進学先を決める

同程度の障害を持っている子が集まる学校へ
在籍した方が過ごしやすいんじゃないか?

と親は思ってしまいがちですが、一概にそうも言えません。

というのは、子どもによって通常学級の子どもと接していた方が
いろんな刺激があって良いという子もいます。

逆に、それがすごくストレスになる子もいるからです。

それを見極めるのが、
お父さんお母さんの一番大事な役割でもあります。

障害の手度だけで進学先を決めつけず、
子どもの特性を見極めてあげてくださいね!

まとめ

特別支援学校の高等部には、
私たちが思っているよりも様々な生徒が通っています。

障害も様々ですし、その程度も様々です。

そして、高等部の授業の多くは職業訓練なので、
農耕や陶芸などの技術を学ぶだけではなく、
働く姿勢や態度なども学ぶことが出来ます。

就職した後の実際の社会人生活を送るにあたって
困らないようなカリキュラムが組まれているということですね!

その点がとても就職活動で優位になってきます。

会社によっては「この子がいるから不良品が激減した」
と重宝される子どもがいるくらい、
特別支援学校高等部の職業訓練はレベルが高いのです。

知的障害のある人は、
そうでない人よりも能力が低いと思っている人は、
それが偏見であると認めるべきかもしれません。

多くの特別支援学校の生徒が社会に出てのびのびと働き、
社会の一員として社会貢献出来る社会になってほしいものですね!

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