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たたかれて育った親たちが感じる疑問!今の子どもはどうして子どもをたたいてはいけない?

投稿日:2017年4月8日 更新日:

昔は、教育の場で少々の体罰は当たり前のことでしたよね。愛情があれば、たたいて教えられても親も苦情を言ったりしなかったようです。実際に家庭でも、たたいて育てられたという人は多いのではないでしょうか?

 

・たたくことで教えた方が、子どもにわかりやすいのではないか

・愛情を持ってたたいているつもりなのに、虐待しているように言われる

・たたかないと人の痛みはわからないのでは?

・小さくて言葉が理解できない時は、たたいてしつけることが必要ではないか

 

など、「たたいて育てる」ことにメリットを感じている親たちも多いのです。しかし、最近は子どもをたたいて育てることは「虐待」にあたりますし、学校でそんな教育が行われれば

「体罰」として問題になります。そこで今回は、たたいて育てることで子どもに与える影響をまとめてみました。

 

  • 劣等感を植え付ける

大人だって誰かに暴力を振るわれたら「権力を行使された」と感じませんか?DVが問題化されているように、たたかれた人は「自分はこの人よりも劣っているんだ」と感じるはずです。そうすると、子どもは劣等感を抱くようになり、自分には価値がないと思い込むことも。

 

  • 自己肯定感が低い

最近よく耳にする「自己肯定感」という言葉をご存知でしょうか?自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」と感じる心のことです。子どものころにたくさん愛情を注がれることで養われるといわれていて、自己肯定感が低いと自分に自信が持てなかったりするなど、大人になってからの人格形成にも関わってきます。上司にビクビクおびえて仕事をするような人は、自己肯定感が低い場合が多いですね。

 

  • 親を恨んだり憎んだりするようになる

たたかれることで、親への恐怖心が生まれ、愛情よりも強い恐怖だけが心に残る場合も。「自分はたたかれて育ったけど感謝している」という親は多いですが、子どももそうであるとは限りません。

 

  • 甘えるのが苦手になる、家が安心できる場所ではなくなる

子どものころに親にたたかれて育った場合、「親が怖くて甘えられない」などの問題が出てきます。周囲からは「自立が早い」とみられることも多いですが、子ども自身はそれを嬉しく思っていないことが多いです。子どものころに親に甘えられなかった、という経験から、成長してからも友達や先輩などに甘えるのが苦手で、一人で頑張りすぎてしまう場合もあります。また、たたかれるのは自宅であることがほとんどなので、家が安心できる場所ではなくなってしまうのです。リラックスできる場所がなくなり、思春期になると非行に走って家に帰らなくなる……なんてことも。

 

  • 人を好きになれない

「他人・親=敵」と認識してしまい、成長して自立しても心から幸福感を感じることがなくなってしまいます。無条件の愛を信じることができないため、人を好きになることも、人からの好意をありのままに受け入れることができません。恋愛や結婚生活がうまくいかない原因になるかもしれませんね。

 

  • たたかれたくないからいうことを聞く子になる

子どもはたたかれて育っても、叱られた本当の意味は理解しません。「たたかれたくないからいうこと聞こう」という思考になってしまうのは注意が必要ですね。親が見ていないところや、バレなければしてもいいと思ってしまう可能性もあります。

 

  • 非行や犯罪に走る傾向がみられる

これは絶対とは言えませんが、思春期に非行に走ったり、犯罪をおかしてしまう人の中には、子どものころから家庭環境に問題があった人も少なくありません。たたいて育てるということがその一因になる可能性は大いにありますね。

 

  • 自分より弱い人に対して攻撃的になる

たたいていうことを聞かせると、一見楽なように感じますが、大人になっても自己コントロールができなくなってしまうことも。また、自分にとって悪いことをされたらたたいてもいいという認識になってしまうこともあります。将来自分が親になったときに、子どもに暴力をふるったり、妻を暴力で従わせたりするなど、家庭内暴力に発展することも少なくないようです。

 

  • 心身の発達が遅れる、子どもの言語や社会性の発達に悪影響を与える

コロンビア大学大学院の「脆弱な家庭と子どもの幸福についての研究」によれば、幼少期にたたかれていた子どもは9歳の時点で語彙理解力が低いという結果が出ています。

 

  • 自分が親になったら「たたいてしつけるのが普通」と考える

2013年4月に象印が行ったしつけ実態調査によると、「両親からたたかれた経験がある親」は「たたかれた経験のない親」に対して子どもをたたくことについて肯定的という結果が出ています。http://www.zojirushi.co.jp/topics/shitsuke.html

確かに、自分がたたかれて育つと、それが普通だと感じる人も多いはずです。

 

  • まとめ

体罰に対しては憲法や教育基本法、子どもの権利条約の規定や、学校教育法十一条でもはっきりと否定されています。子どもをたたいて教育するということを「しつけの一環」と捉えるか、「体罰や虐待」と捉えるかの線引きは、実はとても曖昧です。しつけの一環としてしていたことでも、怒って興奮している状態にある親は、いつそのラインを超えてしまうかわからないからですね。さらには、そのほとんどが「家」という密室の中で行われています。子どもが助けを求めようと思っても、それができない環境下での暴力は、虐待以外の何物でもないのです。

 

感受性の豊かな子は、自分がたたかれることで「自分が悪い」「自分はいらない子だ」などと感じてしまうことも。親だって本来は、「子どもに悪いことを改めて、真っ当な大人になっほしい」という思いからしつけをしますが、たたいてしつけるとその気持ちがきちんと伝わらない可能性が高まるのです。元も子もありませんよね。今現在、たたいてしつけているという親は、一度教育を見直す必要があるのではないでしょうか?

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