子どもの奇声に悩んでいるママはたくさんいますよね。家の中、外出先にかかわらず、子どもが奇声をあげると、親としてはとっても心配になるものです。
・子どもが泣き叫ぶのはなんとかならない?
・子どもがなんで奇声をあげるのか分からない
・奇声を発しているときは、どうしたら良い?
・買い物中、欲しいものがあって買わないと床に寝転んで奇声を発するのが恥ずかしい
・夕方に決まって泣き出す赤ちゃんはどうしたら泣かないようになる?
など、ママの悩みは尽きません。そこで今回は、子どもの奇声に悩むママの、対処法をまとめてみました。ママも子どもも、ストレスのない生活が送れるように、少しでも努力したいですよね。ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 4ヶ月から1歳
・キーキー叫ぶのは異常ではない
4ヶ月ごろになると、赤ちゃんも少しずつ自我が出始め、自分で声を発するようになってきます。可愛い喃語なら心配しませんが、キーキー大きな声で叫ばれると不安になるママもいますよね。でも安心してください。赤ちゃんのキーキー叫ぶのは、自分の声を楽しんでいるだけで、決して異常ではありません。奇声を上げたときに周囲の大人が反応を示すと、それを見て面白がっている可能性もあります。また、戸惑いや不安によるストレスを発散している、思い通りにならない不満を訴えているなど、赤ちゃんにとって意味のあることです。心配するのではなく、赤ちゃんの要求を感じ取ってあげられるといいですね。
・赤ちゃんの全身をチェックし、異常がないか確認する
まだ乳児期の赤ちゃんは、泣いている理由がわからないことも多くあります。痛みや不快感を奇声で表現している場合も。また、ひきつけやけいれんを起こす前に奇声を上げる子もいるようです。いつもと違う様子なら、注意深く観察する必要がありそうですね。
・なるべく落ち着いた口調で話しかけて!
大きくなってからも奇声をあげるのがなおらない子はなかなかいません。みんな年齢とともに治まってくるものです。奇声を発するのは、一時的なものだと捉えて、落ち着いて対処しましょう。親が大声で対応すると、さらに叫び声が大きくなってしまい悪循環です。子どもが奇声をあげたときには、いかに冷静に対処できるかが問題ですね。
・子どもの気がそれることをする
子どもが奇声をあげているとき、歌ったり面白い動作をしたりして、奇声の原因から気をそらしてあげると落ち着くことがあります。不安が大きいために奇声を発している場合は、ビニール音などの赤ちゃんが安心する音を聞かせてあげるといいでしょう。ビニール音は、赤ちゃんがおなかの中にいた時に聴いていた音と似ていて、落ち着く赤ちゃんも多いようです。
・抱きしめてあげる
思い通りにできないという理由で奇声をあげる赤ちゃんも多いです。そんなときは、「そうか、〇〇できなかったのね」と言葉にしてあげて、抱きしめて安心させてあげましょう。「〇〇したかったね」と共感することで、子どもの気持ちが落ち着くこともあります。
・奇声がおさまったら大げさなぐらい褒める
きちんと気持ちがコントロールできた時には、大げさなぐらい褒めてあげましょう。実際は叫んでいたとしても、奇声がおさまったときに褒めると、奇声をあげずに伝えようという思いが芽生えます。
・ママが1人で頑張りすぎない
中には、ママ1人で悩んでしまって、外出したくなくなるママもいます。1日に何度も別の部屋に逃げ込んだり、子どもの奇声を聞かないように生活しているママもいるかもしれませんね。子どもに当たらない工夫は素晴らしいですが、いつまでも1人で悩まなくてもいいんですよ!保健センターや支援センターなどで、育児相談などをやっている日があるはずです。わからないことは専門家に聞いてしまえばいい!と軽い気持ちを持ってくださいね。話すだけで楽になるので、誰か理解者を作っておくといいでしょう。
・数分でも外で体を動かす
体を動かして遊ぶということは、子どもの発達に大きく関係しています。体力と情緒は別だと思っているママも多いですが、実はそうではないのです。外で体を動かして遊ぶことは、情緒の安定につながります。早寝早起きのリズムや、適度な運動などでストレスがたまりにくくなり、奇声が減ることもありますので、基本のことから挑戦してみましょう。
- 黄昏泣きや夕暮れ泣きの場合
赤ちゃんが夕方になると泣き出してしまう「黄昏泣き」や「夕暮れ泣き」は、たくさんのママを悩ませています。解決方法があるなら知りたい!というママも多いかもしれませんね。
・夕方は早めに電気をつける
黄昏泣きの一因は、夕方暗くなってくることへの不安感からなる場合もあります。夕方は早めに電気をつけて、部屋を明るく保つことで赤ちゃんの機嫌が安定するかもしれません。
・リラックスできる雰囲気を作る
夕方というのは、大人でも1日の疲れがどっと押し寄せる時間帯ですよね。赤ちゃんは、疲れて眠いのに、疲れすぎて眠る方法がわからなくなっている可能性も。ママがいつも歌っている歌をうたったり、抱っこしながら揺れたりするなど、赤ちゃんの気持ちいと思える状況を作ってみましょう。
・しっかりとお昼寝タイムを作る
早寝早起きを心がけ、お昼寝タイムにしっかりと寝かせてあげることが重要です。赤ちゃんの成長にとって、睡眠はとっても重要なカギ。睡眠がうまい赤ちゃんは、ぐずりも少ないように感じます。奇声をあげなくてもすっと眠れるようにしてあげるために、赤ちゃんに生活のリズムをつけることは重要ですね。
- 声を出すのが楽しい場合
赤ちゃん自身も、声を出せるようになったのが楽しくて奇声をあげている可能性もあります。奇声をあげているけど、泣いているわけではなく、機嫌がいい場合はこれに当てはまるかもしれませんね。
・あまりにもボリュームが大きい場合は、制御するポーズを
ご機嫌で声を出しているのは、ママとしてはほほえましい限りですが、あまりにボリュームが大きいと、ご近所迷惑にもなりかねません。口の前で人差し指を立てて「静かに」と促しましょう。最初は理解できない赤ちゃんも、少しずつ理解してくれるはずです。調整ができるようになってきたら、その都度褒めてあげましょう。
・楽しくて興奮しているときは「あわわわ」にしてしまう
赤ちゃんのあいている口に掌を当てて「あわわわ」に変えてしまうと、赤ちゃんも楽しくて奇声が笑い声に変わるかもしれません。
・外出時には、奇声以外の楽しいことをする
制御のポーズをして促した後は、赤ちゃんが興味を持つようなものを目の前に出したり、手遊びなどをして気をそらしましょう。奇声以外に楽しいことがあれば、赤ちゃんも奇声を発しなくなります。
・家の中では話しかけてあげる
家の中にいる場合は、制御のポーズで促した後、優しく語りかけてみてください。声を出すのが楽しくなるような語りかけをするといいですね。
- 夜中の奇声
夜中の奇声はママもつらいかと思います。夜泣きに悩まされたり、今度は奇声……。でも大丈夫。夜中の奇声は、赤ちゃんが1日にあったことを思い出している証拠です。大勢の人に会ったり、新しい場所に行ったなど、赤ちゃんに刺激を与える予定があった日などは、赤ちゃんも興奮して夜中に奇声をあげることも少なくありません。1歳未満の乳児なら、よくある話ですので、夜驚症などの心配をする必要はないですので安心してくださいね!奇声をあげていても本人は眠っているなんてこともよくあります。寝言のようなものだと思って、優しく見守ってあげてください。
- 理由がわからない場合
子どもが泣き叫ぶ理由は、ママでもわからないことがありますよね。1歳台後半になってくると、自我も立派になって、なかなかママには理解できないこともあります。理由がわからない時の対処法は次の2点です。
・抱きしめる
ママも精神的につらくなってしまうこともありますが、「なんで泣いているのか分からない」という場合は、優しく抱きしめてあげてください。泣き叫び続けられると、心が折れてしまいそうになる気持ちはよくわかります。しかし、そこで根気を見せて、子ども落ち着くまで、抱っこしたり歌ったりしてあげましょう。「ママは〇〇ちゃんが叫んでいると耳が痛くなっちゃうの」と優しく語りかけてもOKです。こうすると、放っておくよりも早く落ち着く場合が多いですよ。忍耐が大事ですから、根気強く対処しましょうね。
・穏やかに遊んでいるときほどかまう
子どもが穏やかに遊んでくれたら、放っておいてしまいがちですが、近くで見守ったり、一緒に遊んだりするだけで、子どもの安定感は違います。話しかけたりして会話を楽しむのもおすすめですよ。「ママが見てくれている」という安心感が、子どもの情緒安定を促します。
- やってはいけないことは?
・大声で怒る
感情的に怒鳴ってしまうと逆効果です。子どもは余計に不安になり、奇声が止まらなくなってしまいます。大声で怒るのは避けたいですね。
・奇声をあげるのは障害だと決めつける
障害を持っている子の中には、奇声を発している子もいますが、奇声=障害とは限りません。特に1歳くらいまでの小さいお子さんの場合は、奇声をあげることは正常な発達の過程です。発達障害かどうかは、3歳ごろまで判断が難しいのです。
・「うるさい!」などの言葉だけで注意する
静かにしなさいと促すことは重要ですが、理由付けがされていないと子どもも納得できません。どうすればいいのかを伝えるために、「これくらいの声でお話ししようか」など、語りかけてあげるといいですね。
- まとめ
赤ちゃんが奇声を発するのは、正常な発達の一環だということがわかりましたね。年齢や月齢によって違いはありますが、赤ちゃんにとって大事な意思表示の1つである場合も少なくありません。抱きしめて、きちんと受け止めてあげることが重要です。痛みや不快感などを訴えている場合もあるので、いつもと違う様子の場合は注意深く観察してみてくださいね。