子育てや恋愛・お仕事(パソコン)関係で起きた疑問や不安解決に力添えをしたい!

もじゃパパBlog

出産

【不妊の原因】排卵障害の種類と治療法とは?その1

投稿日:

排卵障害は、全不妊原因の15%を占めるといわれています。

そもそも排卵障害とはどのような状態を指すのでしょうか?

排卵障害とは排卵が起こらない、あるいは排卵が遅い状態のことをいいます。

言葉からの印象では、

「排卵が起こらない状態」

と感じてしまいますが、それに加え、

「排卵が遅い状態」

も排卵障害に含まれる点に注意が必要です。

この排卵障害が女性側に原因のある不妊の割合はどの程度なのでしょう?

答えは、なんと40%!

半数近い割合を占めるわけですから、不妊原因のなかでも多いものです。

排卵自体が起こらなければ、いくら優秀な精子が送り出されても残念ながら妊娠できません。

また、月経がはじまってから排卵までの日数が長くかかる場合、自分では排卵の時期がわからず、また、排卵の回数も少なくなるため妊娠しにくくなります。

ただし!排卵さえ起これば、1回の排卵あたりの妊娠の妊娠の確率は同じです。

同じ排卵障害でも妊娠の可能性は随分違ってきますから、どちらの状態なのかを正確に調べる必要があります。

排卵障害の主な4つのタイプ

では、排卵障害を引き起こす原因にはどんなものがあるのでしょうか?

主な原因は4つほどと言われています。

ここでは、その4つの原因についてご説明します。

【視床下部や脳下垂体性の排卵障害】

 視床下部や脳下垂体に原因があり、卵胞を発育させるFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体化ホルモン)の分泌が低下するため、排卵が起こりにくくなります。

 ダイエットによる過剰な体重減少で排卵や月経が起こらなくなるものもこのタイプの排卵障害です。血中FSH値やLH値が低くなることが多いのですが、正常値のこともあります。

主な治療法

 治療としては、経口(クロミフェン、セキソビット)などや注射(HMG,FSHなど)の排卵誘発剤で排卵を起こします。

【高プロラクチン血症】

 乳汁を分泌するプロラクチンというホルモンの値が高くなると、排卵が起こりにくくなります。このプロラクチンは産後に多く分泌され、赤ちゃんに乳汁をあげるために出るホルモン。乳汁分泌ホルモンともいいます。授乳中に次の妊娠が起こらない様排卵を抑制させる働きがあるためです。

 胃潰瘍や精神神経科の薬を服用すると、その副作用で高プロラクチン血症となることがあります。常用している薬があるときには、医師に伝えるようにしましょう。

 高プロラクチン血症の原因の多くは、脳下垂体にプロラクチンを分泌する小さな腫瘍ができるためです。

主な治療法

 腫瘍が大きい場合には手術が必要になることもありますが、通常はプロラクチンの値を下げる薬を服用することで、排卵が回復し、腫瘍に対する治療の必要もありません。

 また、甲状腺機能低下症があると、高プロラクチン血症になることがあります。高プロラクチン血症がある場合には、血中の甲状腺ホルモンやTSH(甲状腺刺激ホルモン)を調べる必要があります。

【多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)】

 超音波で卵巣に小さな嚢胞が多くみられ(片側の卵巣に10個以上)、血中LHの値が血中FSHより高くなり、男性ホルモンである血中テストステロン値が高くなります。また、抗ミュラー管ホルモン(AMH)は高値となります。

 症状として、男性ホルモンの値が高いためひげが生えたり、すねどの毛が多くなるといった男性化微候がみられたり、肥満となることも多いようです。

 生殖年齢にあたる全女性の10人に1人は多嚢胞性卵巣であるといわれており、病気ではなく体質的なものといえます。

主な治療法

 治療によって毎月排卵が起こるようになるこはまずなく、妊娠したいときだけ排卵を起こし、その排卵で妊娠するようにします。

 クロミフェンなど経口の排卵誘発剤で排卵するケースもありますが、HMG(ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)の注射が必要になるケースもあります。専用の注射器を用いて、低用量のFSHを毎日自己注射する方法が効果的です。

 これらの薬で排卵が起こらない場合には、腹腔鏡手術で、レーザーなどによる処置(卵巣多孔術)を行う事もあります。

 また、多嚢胞性卵巣症候群はインスリンの代謝異常と密接な関係があると考えられており、そのため糖尿病の薬を服用すると排卵しやすくなります。

【早発卵巣不全】

 卵巣の中の卵子が40歳よりも前にほとんどなくなってしまい、排卵が起こらなくなった状態をいいます。

 ホルモンバランスの問題で排卵がおこらないのではなく、排卵すべき卵子がなくなっているため排卵を起こすことは非常にむずかしくなります。

 この症状を示す特徴として、血中FSHが高値となり、抗ミュラー管ホルモン(AMH)は0に近くなります。

主な治療法

 エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を周期的に服用する「カウフマン療法」を行うと、まれに排卵することがありますが、妊娠につなげるのは難しいと言わざるを得ません。

関連コンテンツ

-出産

Copyright© もじゃパパBlog , 2024 All Rights Reserved.