子育てや恋愛・お仕事(パソコン)関係で起きた疑問や不安解決に力添えをしたい!

もじゃパパBlog

出産

【不妊の原因】排卵障害の種類と治療法とは?その2

投稿日:

前回、【不妊の原因】排卵障害の種類と治療法とは?でご紹介させて頂いた内容ですが、「卵子そのものの育成・成熟の障害」が主な原因となるものでした。

でも、卵子自体の問題はなく排卵に障害ある場合もあり得ますよね?

ではその原因は何か?

それは、卵子と精子の通り道である「卵管」に問題があって妊娠しない場合です。

「卵管」の主な働き

卵管は卵巣と子宮をつなぐパイプの役割を果たす器官です。
卵巣から排卵された卵子をキャッチし、膣→子宮→卵管と進んできた精子と受精させ、受精卵を子宮に送る重要な働きをしています。

この卵管が何らかの原因で閉塞してしまうと卵子や精子が卵管を通れないために受精できず、妊娠できません。

また、卵管采の周囲が癒着すると卵巣から飛び出た卵子をうまく卵管に取り込めず、やはり妊娠出来ません。

【卵管障害が起こる原因】

卵管に障害が発生する原因も幾つかありますが、代表的なものは以下の通りです。

・クラミジアなどの感染による卵管炎や腹膜炎
・腹腔内の手術による卵管周囲の癒着
・子宮内膜症による癒着

その他に、

・子宮外妊娠による両側の卵管切除
・避妊手術による両側卵管結さつ術実施後に妊娠を希望するケース

【卵管障害の検査法】

卵管障害の診断には主に子宮卵管造影検査と腹腔鏡検査が用いられます。

※以前は診断目的の腹腔鏡検査がよく行われていましたが、体外受精の普及によってその頻度は減ってきているようです。

卵管造影検査

子宮卵管造影検査とも呼ばれ、卵管の通過性(通りが良いか)を調べる検査です。
子宮口から造影剤を入れてからレントゲン撮影し、造影剤が卵管をきちんと通って奥まで到達しているかを調べる事が出来ます。

腹腔鏡検査

お腹から腹腔鏡を挿入して腹部内腔を観察する検査です。
子宮筋腫や卵管周囲癒着の様子を観察でき、そのまま治療(摘除および癒着剥離)することも可能です。

【卵管障害の治療法】

 卵管のどの部分に問題があるかによって治療法は異なります。

両側の卵管の途中や根元が閉塞してる場合

 顕微鏡手術(マイクロサージャリー)、卵管鏡(FT)、体外受精の適応となります。

 卵管の顕微鏡手術はかなり有効な治療手段でしたが、体外受精が広く行われるようになってからはほとんど行われなくなってきています。

 卵管鏡は、細いカテーテルを膣から子宮腔を経て卵管に挿入し、卵管の内腔を押し広げて閉塞部分を通す手術です。かなりの頻度で卵管が通るようになりますが、再度閉塞してしまうこともあります。

 体外受精は、もともとこのような卵管障害の治療を目的として開発されました。体外受精では卵管を必要としないので、卵管が閉塞している場合には非常に有効です。

卵管采が癒着している場合

 卵管の出口である卵管采が癒着すると、卵巣から排卵した卵子を卵管の中へうまく取り込めなくなります。癒着がひどくなると、卵管采が閉じてしまい、卵管に水がたまって卵管がソーセージのようにふくれる卵管水腫と呼ばれる状態になります。

 この場合、腹腔鏡手術によって卵管采周囲の癒着をはがしたり、卵管水腫の元に孔をあけて新しい卵管采を作る手術を行う事もありますが、手術後また癒着することも多く、現在は体外受精が行われることが多くなっています。

関連コンテンツ

-出産

Copyright© もじゃパパBlog , 2024 All Rights Reserved.