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【不妊の原因】男性が原因!?気になる検査法と治療法とは?

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「不妊」の原因は女性側のみではありません。

男性側が原因による「不妊」は全体の半分と言われていますが、その大半は精子・精路によるものです。

具体的には

・精子の数が少ない
・精子の運動率が悪い
・精子の形態異常

といった内容になります。

このように精子に問題があって妊娠出来ないケースを男性因子の不妊といいます。

精子や精路に問題がある場合、精子は卵子の待つ場所までたどりつくことが出来ません。

また、たとえ卵子に会えたとしてもなかなか受精が成立しません。

このような状況下では、例え性交のタイミングが合わせたとしても、妊娠にはいたらないわけです。

男性因子による不妊の原因

その原因として代表的なものは以下の2つです。

1つは精巣で精子がつくられる過程で何らかの問題が生じ、十分な精子が作られない「造精機能障害」。

もう1つは精子を運ぶ精路に問題がある「精路通貨障害」です。

しかし、このような障害があったとしても自然妊娠全く妊娠出来ないわけではありません。

また、治療が必要であったとしてもその方法は、

・精子の状態が少し悪いだけで自然妊娠が可能なケース
・人工授精が必要なケース
・顕微授精までは必要なケース
・精巣内の精子を用いた顕微授精が必要なケース
・精巣で精子がまったく生産されず、妊娠が不可能なケース

など障害に合わせて様々です。

男性因子を確かめる検査法

では、精子の状態を調べるにはどうするのか?という疑問が沸くと思います。

精子の状態を調べるために、まず行われるのが精子検査です。

方法としては基本的には自分で精液を採取し、病院・クリニックに提出して顕微鏡で観察します。

この検査で分かる事は

・精子の数
・運動率
・奇形率

などの詳細が分かります。

実際の検査結果の正常・異常を判断する基準はWHO(政界保険機関)から公表されており、その基準に合わせて精液の状態を判断します。

ただ、ここで注意すべき内容は、精液検査の値はその時々で大きく変動する点です。

例えば、とある日の検査では1ミリリットルあたり精子が100万個しいかなかったのに、翌週には1億個になることもあります。

精子の状態というのは、過度なストレス睡眠不足だったりした場合に悪くなる傾向にある事が分かっています。

ですので、検査結果が悪かったとしてもすぐに男性因子と決めつけず、時間をおいて再検査をしたほうがよいでしょう。
※検査を行う際にも説明されると思いますが、3回検査して正常値でないと男性因子と判断される事が多いようです。

正常精液の基準値(WHO) ※010年時点2

精液量  :1.5ml以上
精子濃度 :1ml中に1500万個以上
総精子数 :1ml中に3900万個以上
運動率  :前進する精子が40%以上または、高速で直進する精子が32%以上
正常形態率:4%以上
生存率  :58%以上

精液の分類(WHO) ※2010年時点

乏精子症 :精液1ml中に精子が1500万個以下の状態
精子無力症:精子運動率が40%以下、または高速で直進する精子が32%未満の状態
奇形精子症:奇形の精子が多く、正常形態精子率が4%未満の状態
無精子症 :精液中に四肢が1個もいない状態
無精液症 :精液が認められない状態

また、煙草は精子形成に非常に悪い影響を与えます。

禁煙により劇的に改善するケースも見受けられる為、これをきっかけに禁煙する事をオススメします。

精液検査が3回続けて悪い場合には、男性不妊外来を受診しましょう。

男性不妊外来では、精巣の大きさ、精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)の有無などを調べ、血液検査を行います。

これらの結果から、精子の状態がどうして悪くなっているのかがわかります。

男性因子による障害の内容

男性因子の主な障害である「造精機能障害」や「精路通過障害」、また精管は通っていても精液が逆流してしまう「逆行性射精」について説明します。

【造精機能障害】

精子を作る機能がうまく働かず、十分な精子が作られない状態をいい、「精子形成障害」ともいいます。

 造精機能障害の場合には、精巣(睾丸)の大きさ(精巣容積)が小さくなります。

多くの場合、血中のFSH(卵胞刺激ホルモン)が高くなります。その原因としては次のようなものがありますが、実際は原因がわからないことが大半です。

▼耳下腺炎性精巣炎

 逆行性耳下腺炎(おたふくかぜ)のウイルスにより精巣炎を起こしたことが原因になることがあります。

精子を作る組織のダメージの程度により精液所見もさまざまです。

▼精索静脈瘤

 陰嚢の周りの血管が拡張して精巣の温度が上がり、造精機能が障害されている症状をいいます。

 この場合には、手術により約半数の例で精液所見の改善が認められます。

▼停留精巣

 精巣が腹腔内やそけい部にとどまり、陰嚢内に降りてこない先天異常をいい、精子形成が強く阻害されます。

▼染色体異常、遺伝子異常

 無精子症や重症の乏精子症の場合には染色体や遺伝子に問題があることがあり、採血をして染色体検査や遺伝子検査を行うこともあります。

▼脳下垂体異常

 脳下垂体ホルモンであるFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体化ホルモン)が低いため、精子が作られない場合もあります。

このようなケースには、ホルモン剤による治療によって精液所見の改善が期待できます。

【造精機能障害の治療法】

 造精機能障害の治療には、二通りの方法があります。

 まず精液所見を改善する治療。そして、もうひとつは、今ある精子を有効に妊娠に結びつける治療です。

 精液所見を改善する治療には薬物療法や精索静脈瘤の手術があります。ただ、造精機能障害に非常に有効な薬はありません。漢方薬やビタミン剤、血液循環改善剤などを組み合わせて服用しますが、効果がなかなか現れないことも多いようです。

 そこで、現在ある精子で妊娠に結びつける治療が必要になります。精液所見が少し悪い場合には事項受精が選択されます。人工授精は、軽度乏精子症、軽度精子無力症などに有効です。

 精子濃度が1ミリリットルあたり500万個以下になると顕微授精が必要といわれています。数が非常に少なくても、生きている精子がいれば顕微授精により妊娠は可能です。

 さらに、射出精液中に精子がいなくても、精巣内に生きている精子がいれば、精巣内の精子を取り出して妊娠に結びつけることが可能です。この精巣内精子抽出法による顕微授精を用いることで、無精子症のケースでも数十%の割合で妊娠が可能になっています。

【精路通過障害】

 精子を運ぶ精管が部分的に欠けていたり、詰まっていたり、狭くなっていたりすると、精子が通過出来ずに無精子症や乏精子症になります。

 原因としては、精巣上体の炎症による精管の閉塞、生まれながらに精管がない精管欠損、そけいヘルニア(脱腸)の手術のときに間違って精管を縛られてしまった場合などがあります。

 治療としては、閉塞している部分を顕微鏡手術でつなぎ合わせるマイクロサージャリーが有効ですが、この手術行える病院はあまり多くありません。

 射出精液に少しでも精子がいれば、それを用いて顕微授精を行います。精液中に精子がいない場合は、精巣上体や精巣の精子を取り出して顕微授精が行われます。

【逆行性射精】

 精液が尿道から射出されず、膀胱側に射出されるのを逆行性射精といいます。こうしたケースの場合、射精後の精液と精子は射精後の尿に混じって排出されます。

 糖尿病が原因になっていることが多いため、内科的な検査も必要です。

 自然妊娠は難しいため、マスターベーションンを行った直後に採尿して尿中の精子を回収し、人工授精や顕微授精を行います。

まとめ

男性因子による不妊の原因は検査をする事で分かります。

精子の状態を検査しますが、精子の状態は変わり易いので複数回検査を受けて最終的な判断を仰ぐ必要があります。

治療が必要となっても、障害内容によってその治療法は様々ですので、主治医と相談してどのような治療をすべきなのか検討する必要があります。

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