情報システム部門は新卒者がどんどん入ってくるというよりも、転職による中途社員などある程度必要な技術を持っている人材が配属される傾向が強いように感じます。
ここでは技術力以外で必要なスキルをご紹介します。
コミュニケーション能力
ビジネスマンに必須のスキルなどで必ず含まれるスキルですが、情報システム部門も例外ではありません。
情報システムの名前と求人内容にある仕事内容からは、プログラム開発などの技術的スキルの重要度が高い印象を受けますが、コミュニケーション能力の方が重量度は高いです。
理由としては、他部門との絡みがない業務は100%に近いくらい無いからです。
- システム開発の依頼者
- 完成システムの納入先
- システム化提案先
全て社内の他部署が相手となりますので、業務を円滑に進めるには必須のスキルと言えます。
事務処理能力
開発主体の部署(プログラマー・システムエンジニア)から情報システム部門へ異動・転職した方が特に意識した方が良いです。
情報システム部門が扱う業務はでシステム開発・保守は勿論ですが、他にも以下の業務を主に担当します。
- ネットワーク周りの保守
- サーバー保守
- パソコン自体の不具合対応
- プリンターのメンテナンス
これがどういう事か想像してみてください。
システム開発をしている最中に、パソコン・プリンタが起動しない、インターネットに繋がらない、パソコンのセットアップ、新しい依頼の相談など業務を中断させられる事が非常に増えます。
結果、開発業務を行っていた時よりも抱える業務の数が増え、それぞれを正確にコミットしていく必要に迫られます。
当然スケジュール調整や報告書などの付帯業務も増えますので、多くの業務を消化する為の事務処理能力のスキルが必要となります。
ExcelとVBA
Excelというツールは表計算ソフトであるはずが、レイアウトの柔軟性と豊富に用意された関数の利便性が高く、単なる報告書からスケジュール管理など企業内の様々な場面で使用されています。
また、その手軽さから新入社員や正規・非正規社員問わず、全社員が使用している事が殆どだと思います。
それだけ利用者が多い事もあって、大抵の事は各部署内で解決する事が殆どですが、ピボット集計の問い合わせを受ける事が良くあります。
正確には、ピボット集計を使えば解決するような問い合わせとなりますが、Excelが持つ集計機能の肝とも言える機能ですので、是非習得してください。
もう1つExcelが持つ強力な機能として、VBAによるマクロ機能があります。
簡単に表現するとしたら、手作業で行っていた操作を自動化出来る機能とでもなると思います。
利用者が多い事もあり、Excelマクロも様々な場面で乱立して存在するケースがあります。
その場合、各担当者が業務にあわせて作成している為、情報システム部門で管理しきれない事が殆どです。
しかし、担当者の退職・異動によってExcelマクロだけが取り残された場合、問い合わせ先は情報システム部門に変更されると思ってよいでしょう。
VBAも一種のプログラム言語ですが、他の言語を習得されていれば理解出来るような記述方式です。
また、インターネット上の情報も豊富に存在していますので、こちらも習得した方が良いでしょう。