子育てをするうえで、大きな難関と言える「トイレトレーニング」ですが、これに悩んでいるママたちはたくさんいます。主に幼稚園入園を目標として、トイレトレーニングをする親子が多いようですね。しかし、
・幼稚園入園前にトイレトレーニングを完了させなければいけない?
・周りはみんなできているのにできない
・おまるではできるのに、トイレではできない。幼稚園で行けるか不安
・幼稚園で失敗してしまったら、子どもが傷付くのではないかと不安
など、心配しているママもたくさんいるんです。しかし、親が考えすぎてもうまく進むものではありませんし、本人のやる気次第でなかなか進まなかったトイトレが、数日で終わったなんて話もちらほら。そこで今回は、トイレトレーニングについて、まとめてみました。
- トイレトレーニングが完了していないからといって、入園できないわけではない
幼稚園の説明会へ行くと「トイレに行けるようにしておいてください」と言われることも多いです。しかし、それはトイレトレーニングを幼稚園任せにせず、集団生活への準備を進めてくださいという意味で、「トイレに行けない子は入園できない」という意味ではありません。幼稚園の先生も、4月生まれと3月生まれの子では、膀胱の発達も異なり、トイレトレーニングに個人差が大きいことは承知しています。うまく進んでいない場合は、事前に先生に相談して、幼稚園とうまく連携をとれるようにしたいですね。
- 幼稚園や保育園の先生はプロ。信頼して任せて!
入園後すぐは、トイレトレーニングが終わっている子でも、緊張して失敗してしまうこともあります。先生は子どもの発達に関して理解している、いわば「教育のプロ」なわけです。失敗を厳しく叱ったり、面倒がったり、まして否定的なことを言ったりはしないので安心してくださいね。子どもが傷付かないようにフォローしてくれる先生がほとんどです。安心して任せましょう。
- 焦らず余裕を持って接して!
親が焦ったり、不安がったりしていると、子どももそのプレッシャーを感じます。逆にうまくいかなくなってしまう場合も多いので、ママが焦りすぎるのもよくありません。肩の力を抜いて、子どものペースに合わせてやっていくことが重要です。
- 子どもの成長を信じて!
今だけに集中すると、焦りが目立ったり、失敗ばかりに注目してしまいがちです。しかし、子どもは毎日小さな成長を積み重ねているものですよ!トイレも成長したらできるようになりますから、焦らず子どもの成長を見ていきましょう。
- 周りと比べない
焦ってしまうママのほとんどが、周囲のお子さんと比べてしまうからなんです。トイレトレーニングは、個人差がとても大きいですから、周囲と比べても何の意味もありません。膀胱の成長など、その子に合った時期がありますから、安心してくださいね。
- スモールステップでゆっくりチャレンジ!
最初からすべてうまくいく子はいません。まずは起きたときやご飯前、お出かけ前など生活の中でトイレへ行き、座ることから始めてみてください。汚れたら気持ち悪い感覚がわかる、おしっこが出たことを伝える、おしっこが出る前に教えてくれるなど、徐々にステップアップしていけばOKです。
- できたら思い切り褒める
洋服を着る、靴を履くなど、日常生活で当たり前に練習することと同じように、トイレトレーニングに挑戦してみてください。できたら大げさに褒めて、子どもと一緒に成功を喜ぶことが重要です。
- 失敗が続いても叱らない
子どもの成長のために必要な失敗だと割り切りましょう。子どもは失敗しても、暖かく見守ってもらえるという安心感を得ることができます。叱っても前には進みません。トイレトレーニングは、とにかく褒めて前進が基本です。
- 幼稚園に入ったら急に進む場合も
3歳ごろになると「恥ずかしい」という感情が芽生えてきます。本人がおもらしすることを恥ずかしいと感じたら、急にトイレトレーニングに意欲を示す場合も。幼稚園へ行くと、すでにトイレに行けるお友達と過ごしますので、影響を受けてトイレに行けるようになる子も多いです。
- なるべく布パンツで過ごすように
親としては、おもらしされるのは面倒だし、洗濯や着替え、掃除の手間がありますよね。そういった視点から紙おむつをなかなか卒業できない親子も多いです。しかし、それではなかなか前には進みません。思い切って布パンツで過ごしてみることも、成功への第一歩です。
- やってはいけないことは?
・親が焦って必死になる
トイレトレーニングを焦るあまり「幼稚園ではトイレに行かなきゃいけないんだよ」「トイレできないと幼稚園行けないよ」などの声掛けをしてしまうと、子どももプレッシャーを感じます。ストレスからトイトレが進まないことも……。なるべくポジティブな声かけに変換してみてくださいね!
・無理にトイレに連れていく
逆にトイレが嫌いになったり、行くことも嫌がるようになってしまう場合も。まずは「トイレは怖いところじゃない」ということを子どもに教えるために、トイレを楽しい空間にしてみてください。トイレが怖くていやという子には、シール作戦が効果ありかもしれません。
・自分の都合でおむつをはかせる
外出するから、面倒だからと親の都合でおむつを履かせていると、子どももそれを感じて「おむつの方が楽だから」と思ってしまいます。そうならないためにも、布パンツ生活を当たり前にすることが大事ですね。
- まとめ
2~3歳の子どもは「自立への一歩」をたくさん踏み出す年頃です。着替えや歯磨き、そしてトイレトレーニング……親からしたら面倒と思ってしまいがちですが、成功すると子どもにとって大きな自信につながることも事実です。小さな成功体験が、子どもの自立につながりますから、前向きな気持ちでチャレンジしてみてくださいね!
まずは基本のやり方で進めればOK!そのあと、失敗するたびにその子に合ったやり方を模索していくのがいいでしょう。周囲からは様々な声が聞こえますが、他人の意見は無視してOK!自分たちのペースで、楽しくトイレトレーニングを進めましょう。