小学生になると、1人で遊びに行く機会が増えます。そこで、親としては「〇時までに帰ってきてね」と門限を設定する場合が多いですよね。しかし、
・門限を守らない息子(小学生)への躾はどうするべきか
・躾全般をどうしていくべきか
など、ママの悩みは尽きません。厳しくすべきか、ゆるくてもいいのか・・躾についてはいつまでも悩みますよね。親としては、将来約束やルールを守れる大人になってほしいと誰もが願っているのではないでしょうか?そこで今回は、門限を含めた躾について、どうするのがいいかまとめてみました。
- ルールを作るのなら、なぜそのルールがあるのか理解させる
どの家庭にも、様々な家庭内ルールがあることと思います。そのルールにきちんと理由付けはしていますか?子どもとのルールを決めるにあたって重要なのは、どんなルールにおいても、なぜそう決めているかの理由付けが重要です。それをきちんと理解していれば、守らなかった時もデメリットを理解できるようになるので、きちんと約束を守れるようになるでしょう。ルール作りにはまず家族会議が必要です。
- 叱る時は理由を述べる
門限を破ったり、約束を破る行為は、親として叱らなければいけない行為ですが、感情的に怒るのはNGです。なぜ叱っているのかを明確にすることで、本人も腑に落ちる理由をきちんと理解することができます。子ども自身が反省することで、同じ過ちを繰り返さなくなるのです。
- 一貫性を持たせる
感情で叱ったり、理不尽な理由で叱ったり、以前叱った内容と話が違うなどの場合、子どもも何が正しいのかわからなくなったり、反発心が大きくなったりします。すると、自分が悪いとわかっていても謝れなかったり、そもそも自分が悪いと思わなくなってしまうことも。親への不信感などにつながりますので、注意が必要ですね。
- 約束(門限)を破ってしまった理由を必ず聞く
子どもなりに理由がある場合も少なくありません。約束を破られたときは、まず理由を聞くようにしましょう。事前の連絡が必要なのか、友達の誘いは断るなど、その都度話し合うことが重要ですね。一方的に理不尽に叱るのはよくありません。子どもが「自分の意見を主張しても聞いてくれない」と意見を言わない子になってしまう可能性も……。子どもの意見はきちんと聞きましょう。
- 同じことを繰り返した場合、叱り方を変える
以前話し合った内容で理解していたにもかかわらず、同じことを繰り返した場合は甘い言い方では伝わりません。「3度目はない」ということをきちんとわからせるためにも、2度同じことをした時には、毅然な態度で叱りつけることが重要です。子ども自身が「繰り返しても大丈夫、なんとかなる」と思ってしまっては、もう改善の余地はありません。そうならないためにも、1度でも以前叱ったことを繰り返したら、きつく言い聞かせましょう。
- 守れなかった場合のペナルティを明確にしておく
家族ルールの中にはペナルティ制度を設ける場合も多いです。ペナルティは、子どもによって効果的な場合とそうでない場合がありますので、見極めが必要ですね。ペナルティをやらないでおこうと反省することで、繰り返さないことにつながります。大人になっても「因果応報」という言葉があるように、悪い行いは自分に必ず返ってきます。家庭の中でもそれを学ぶことが重要ですね。
- 逆にやってはいけないことは?
・感情で怒る
門限の件に関してだけではなく、感情的に怒るのは躾の上ではよくありません。怒鳴ったり、手を出したりするなどの感情的な怒り方は、子どもに恐怖心を与えるだけで、本当に伝えたいことが伝わらないことも多いのです。子どもにはきちんと理由付けて話し、理解できているかどうかを確認しながら話し合いましょう。
・毎回違うことを言う
子どもは、一貫性のない親に不信感を抱きがちです。「前に言ってたことと違う」と思ったら、親の言っていることの中で何が正しいのかわからなくなってしまうのです。躾に一番重要なのが一貫性だと言えるくらい、一貫性は重要ですから、意識するようにしましょう。
- まとめ
家庭というのは、生まれてすぐから在籍する、社会の中で一番小さな組織です。組織ですから、当たり前にルールや常識は存在するもの。その仕組みをまず理解させることが重要です。家族はいつでも味方でいてくれる存在ですが、躾をせずに甘やかして育ててしまうと、社会に出て苦労するのは子ども自身なんですよ。厳しくするところは厳しくして、社会のルールを守れる大人に育てましょう。
とはいえ、学校や会社などは、選ぶ権利が与えられているので、在籍するかしないかは本人の自由です。しかし、家族は生まれたときから勝手に決まっている組織なので、理不尽なルール作りは良くありません。新しいルールを作る時は、きちんと家族で話し合い決めることが大切ですね。そうすることで、子どもとの信頼関係を築いていくことができます。