大切なお子さんを保育園に預けようと検討する場合、自宅近くか職場近くかどちらの保育園を選ぶかで迷う方が多くいらっしゃいます。
保育園への送り迎えは毎日のことなのでなかなか簡単には決められないですよね。
また、就業時間など仕事に合った対応ができる保育園かと選ぶ基準も人それぞれです。
どのようなことで悩んでいるのか?
どういった選択肢があるのか?
などを今回はご紹介します!
保育園は職場・自宅どちらに近い方が送り迎えしやすい?
職場か自宅か中間地点、どちらに近い保育園を選ぶのかで悩みますよね。
職場までの距離にもよりますが、職場から近い保育園を選ぶと通勤ラッシュのバスや電車で毎日子連れ通園は大変そうで不安。
もしくは、
職場から反対方向の保育園は面倒かもといったことが考えられます。
初めて保育園に通わせる事を検討されるようなら尚更、不安や心配からデメリットが先に頭をよぎってしまいがちですよね。
ですが決してデメリットばかりではありません。
職場から近い保育園を選ぶメリットは?
職場近くも検討対象に含める事で選択肢が広がりますし、残業・早朝勤務でも対応することができるのは職場から近いからこそのメリットですよね。
お子さんがまだ3歳以下だったりすると体調を崩し易い事もあり、園からの呼び出しに応じてお迎えと場合によってはそのまま病院へ行く必要も出てきます。
職場から近ければそういった場合も直ぐに対応出来ますから、利便性は高いと考えられます。
でもこのメリットは、あなたの環境次第ではメリットにならないかもしれません。
共働きで片方の職場にのみ近い場合
共働きで両親それぞれの職場が遠く例えばママの職場に近い保育園の場合、当然の事ですがパパが送り・迎えする事が難しくなります。
ママが体調悪くてパパが送り迎えする機会も少なからず発生するでしょう。
それに2人目・3人目を設けてママが産休に入るなんて場合、パパは数カ月の間送り迎えをする必要が出てくるわけです!
こう考えると、職場に近い事が必ずしもメリットとは言えなくなってしまいます。
「今どうするか?」
は1番優先するべきはありますが、
「これから先どうするのか?」
という点についても、ご家族を増やす予定があるのでしたら少し頭に入れて検討された方が良いでしょう。
同居・近所の親族から協力して貰える場合
同居や近所の祖父母や兄妹家族が送り迎えの協力をして貰える場合、何もママやパパの職場近くに通わせる必要はありませんよね。
送りは自分が連れて行き、迎えは祖父母ってパターンもアリでしょう。
全面的に協力して貰えるなら送り迎えを全てお任せするのもアリでしょう。
しかしそうなると、寧ろ家に近い方が協力も得やすい事になりますから、職場に近い園はメリットとは言えなくなってしまいますよね。
職場から近い保育園を選ぶデメリットは?
職場から近い保育園を選ぶ際のデメリットをもう1度考えてみましょう。
職場から近い保育園を選ぶ際に一番と言っても良いデメリットはやはり通勤関係でしょう。
公共手段を使う場合
電車通勤だと通勤ラッシュでのベビーカーはどうしても邪魔になってしまいます。
人ごみから子どもを守るのが大変ですし、保育園の大荷物を持っていると周囲の方に迷惑になることもあるのでママが精神的な面で苦労する可能性が高いです。
例えばなかなか我慢ができない子どもがぐずってしまうと、中には冷たい視線を向けられることもありますからヒヤヒヤしてしまいます。
これがその日1日その場限りだったら大して気にもならないかもしれないですが、通園となるとほぼ毎日利用する事になるわけですから、気苦労による精神的な苦労は大きく重くなってしまうかもしれません。
マイカーを使う場合
マイカーの場合は多少荷物が多くても車へ積み込んでさえしまえば移動中は関係ありません。
それに、バスや電車と違って例えお子さんがぐずったとしても他人目を気にするという事は全くありませんから、そういった意味では精神的な負担は少ないでしょう。
また、お子さんも普段から車に乗る機会が多いでしょうからぐずる事も少ないでしょう。
ただし、運転中はお子さんをあやす事が出来ませんから、ぐずった場合の工夫(おもちゃ、モニター、チャイルドシートの変更など)が必要になり余計なコストが掛る可能性もありますが、これはやってみなければ分からない事です。
極たまに起きる出来事だったら大きな負担にもならないでしょうが、例え15分程度の事であってもそれが毎日続くとなると、ママにも子どもにも大きな負担がかかってしまいます。
その反面、職場から反対方向でも先に子どもを預けてからの通勤になるので移動時間は増えますが、身軽なので気持ち的にも余裕ができて楽になりますよね。
自宅から近い保育園を選ぶメリット
では、今度は自宅から近い保育園だったらどうでしょうか?
「職場から近い保育園を選ぶメリット」で少し触れていますが、共働きの場合はママ・パパどちらでも送り迎えが出来るという点でしょう。
それに加え、同居・近所の親族からの協力が得られるのであれば、協力を得やすいという点もメリットに成り得るでしょう。
お子さん自身の事で付け加えると、お子さんが小学校に上がる際の友人関係についてです。
引越しをしなければお住まいの地域の学区へ通うのが基本ですから、自宅近くの保育園で出来たお友達はそのまま小学校も一緒になる可能性が高いです。
3歳未満のうちから同じ保育園へ通っている場合はお友達もたくさん出来ている事でしょうから、小学校に上がった時点からお友達が既に居るというのは、お子さんも新しい環境に早く慣れるきっかけになるでしょうし、「お友達作れるかな?」なんてママやパパの不安も大分解消されるでしょう。
もう1つ良い点は、ママさん同士も顔見知りになっている事です。
元々地元で友人がたくさん居るママさんであれば大した事ではないかもしれませんが、全く違う場所からの引越しなどで友人や顔見知りが少ない場合、保育園からの顔見知りというのは心強いものです。
小学校というのは数年先の事で想像し辛い部分もあると思いますが、お子さんの友人関係とご両親の交友関係という意味でも、自宅近くの保育園へ通うメリットは大きいと言えます。
自宅から近い保育園を選ぶデメリット
今度は自宅から近い保育園のデメリットについてですが、基本的にはメリットの逆でしょう。
共働きでママ・パパどちらの職場も遠いような場合、送りは良いとしても迎えが遅くなってしまう事が明白です。
延長保育があると言っても預かって貰える時間にも限りがありますから、自宅と職場が遠ければ遠いほど仕事の時間を調整する必要(時短勤務など)が出てくるでしょう。
それが許される職場だったり、ママパパお互いに協力しながら続けられるのであればまだ良いですが、続けられないようだと園を移る事を考えなければならいですし、それが簡単に行かない場合は転職もしくは最悪の場合は退職を考える必要だって出てきます。
※私の勤務先では時短勤務が許されず会社側との調整も上手く出来ずに退職されていったママさんが数人いらっしゃいました。
そうならない為にも、送り迎えの現実性を勤務時間を考えながらシビアに行う必要があります。
※月末・月初はママパパ共にどうしても遅くなるとか、決算月は残業が続くとか1年通した勤務時間を一度整理する事をおススメします
仮に同居・近所の親族からの協力が得られるとしても、園の送り迎え可能時間帯についてはしっかりと伝えて出来る・出来ないをはっきりして必要があるでしょう。
自宅から近い保育園を選ぶデメリットを解消する裏技!
職場近くでの保育園は就業状況からすると難しく、かといって自宅近くだって送りはよくても迎えの時間がどうしても間に合わないというご家庭(特に共働き)もあるでしょう。
1つは上でも触れている延長保育を利用する方法です。
ですが、延長保育だって限界がありますし調べて見ると分かりますが園によって違いがあり、終わりの時間は意外と早いです。
そこで利用したいのが『ファミリーサポートセンター』です!
無償ではなく有償のサービスではありますが、このサービスを活用する事で保育園選びのハードルがぐっと下がるかもしれませんよ!
ファミリーサポートセンターって何?
主にこどもの預かりと送迎を行う子育て支援を行政主導で行っているサービスです。
預かって貰える時間は行政によって違いがあるかもしれませんが、概ね【6:00~22:00】と保育園の延長保育よりも更に時間帯が拡大されています。
サービスを受けれる保護者の条件は
- その行政地区に住んでいる居るか就業している保護者の子供
- その行政地区の保育園や小学校に通園・登校している子供を持つ保護者
となっているので、結構ハードルは低く用意してくれています。
子育て支援の具体的な仕組み
『子育てのお手伝いをしたいです!』という方がサービス提供会員として登録します。
子育てのお手伝いをして欲しい保護者は、サービス依頼会員として登録してサービスを受けます。
お気づきだと思いますが、大切なお子さんを見ず知らずの人に預ける事になりますので不安しか感じないと思います。
実際私がこのサービスを知った時も、『こんなサービス利用する人居るのかな?』と疑問に思いましたし『ベビーシッターとかヘルパーサービスと何が違うの?』とも思いました。
ファミリーサポートセンターは相互援助活動が原則
大原則としてサービス提供会員は子育てを応援したい!という方々(子育てを卒業された元気なシニアやベテランのママさん、子育て中のママさんなど)が登録されていますので、行政に雇用されているという訳じゃありません。
サービス提供会員は個人の意思で登録されていますし、登録するには行政が定める研修を全て終了する必要があるので、何にも知識がない方が仕事として引き受けるという事ではないんですね。
それに、実際にお子さんを預ける前に事前打ち合わせという名目で顔合わせがお子さんを含めて行われますので、その際に気になる点などもしっかり話したり聞く事が出来ます。
このサービスは子育て支援を受けたい人と支援したい人、双方の合意の元で初めて成立するサービスなので、納得して上で大切なお子さんを預ける事が出来ます。
もっと詳しく知りたい方は、お住まい地域行政サイトにそれぞれの地域に合わせた詳しい情報が掲載されていますので、調べて見て下さいね!
保育園を選ぶ際にチェックしたいポイント!
特に職場近くの保育園を選ぶ際にチェックしたいポイントをまとめてみました。
1.何時から預けられるか、延長保育の有無を確かめる
保育標準時間や保育短時間によって預ける事が出来る基本時間の違いはありますが、延長保育(預け始められる開始時間の繰り上げ、預けておける終了時間の延長)早朝勤務や残業の場合に預かってもらえる時間を把握しておく事は必須です。
この延長受入れ及び時間については園によって違いがありますし、無償ではなく有償となりますから、複数の候補から選択する場合は、候補となった園毎の保育時間をしっかりと確認しましょう!
2.通園する時間帯と手段を確かめておく
電車を使う場合は、通園時間帯が重要
通勤ラッシュ時間帯の電車を利用するのは想像しているよりとても大変です!
通園用の荷物+自分の荷物+お子さん
となると荷物だけでも大きくなりますし、お子さんから目も話せないでしょう。
子供は気まぐれですから電車の中でぐずることだって当然ありますから、ママ・パパは電車の中で周囲の目がとても気になってしまいますし、例え15分程度でもそれが毎日続けば大きなストレスになります。
もう1つ気に止めておきたいのが、電車というのは結構な頻度で遅延したり止まったりする点です。
あの空間にママ・パパだけでなくお子さんで耐えなければならないわけですが、寝てしまってるか何か気を反らせるものがない限り、お子さんはぐずってしまいます。
ラッシュ時間帯でなければ外の景色を見せたりおもちゃで少し遊ばせる事も出来るでしょうし、場合によっては乗り合わせた子ども好きな方が声を掛けて助けてくれる事もあるでしょうけど、ラッシュ時間帯ではなかなか難しいです。
通園時間帯とラッシュ時間帯がどの程度重なっているのかしっかり確認しましょう!
車を使う場合は、乗り降りする場所の確認が重要
園に広めの駐車場が完備されている場合であればさほど心配する必要もないでしょうけど、数台分しかなかったり場合によっては全く用意されていない場合もあります。
そういった場合、通園・退園時間帯は重なる事が多いですから駐車場が利用出来ない前提で「どこに車を止めてお子さんを乗り降りさせるか?」という事を、事前に確認する必要があります。
園の方に聞いてみると、利便性という意味は抜きにして離れた場所に駐車場が用意されているなんて事も実際あります。
しかし、一番良いのは通園時間帯に既に通わせている保護者がどうやっているかを実際に確認してしまう事です。
それによって路駐せざるを得ない状況だと分かれば、路肩側でお子さんを乗り降りさせる方がより安全ですし、チャイルドシートの取り付け場所を変更する必要もあるかもしれません。
3.子どもを連れて通園時間に体験してみる
予定している通園時間に、予定している交通手段を使って体験してみると実際にどれ位の負担がかかるかが分かります。
お子さんの通園は荷物も多くなりますし、荷物+子どもを抱える場面も想定されてますから、ママ・パパ両方が送り迎えするとしても、
ママにとって負担が大きすぎないか?
という基準で判断するようにしましょう!
まとめ
同居もしくは周囲の環境による所もありますが、ラッシュ時間帯に電車での通園は以下の点からススメしません。
- 通園用荷物+自分の荷物+お子さんは単純にシンドイ
- その環境を数カ月~数年続けるのは保護者のストレスにもなる
お子さまの為の保育園ではありますが、保護者側の負担を度外視してしまうと毎日の通園・退園だけで疲弊してしまいます。
その影響は今までそれ程でもなかったはずの家事やお風呂・寝かしつけなど、育児に関わる家庭内にも少なからず出てくるでしょうから、通園方法・時間・付き添いなどなど検討事項は一杯ありますが、しっかりと1つずつ確認しましょう。
そうは言いつつ、保育園は子どもが多くの時間を過ごす大切な場所ですから、送り迎えの都合だけでなく保育内容や環境、保育士の対応、昼食・おやつの質なども踏まえた上でママ・パパとお子さんに合った保育園を選択できるがベストですよね!