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【不妊の原因】性交障害って何?治療法はあるの?

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これまで不妊の原因について幾つかご紹介してきました。
不妊と呼ばれる状態の大半の理由は、

・精子と卵子が受精出来ない
・受精出来ても着床出来ない
・精子自体に問題がある
・卵子自体に問題がある

などで、性行為をしても妊娠まで至る途中の過程で何かしらの障害が起きているものでした。

しかし、そもそものスタート時点に当たる性行為自体に問題はないのでしょうか?

この性行為自体に身体的な問題や精神的な理由で性行為ができない状態の事を、性交障害と呼びます。

性交障害の原因

原因としては大きく2つのケースが考えられます。

1.身体的な理由から性行為ができない場合
2.精神的な理由で無理な場合

この障害は男性女性問わず問題が生じる可能性があります。

【女性側に問題があるケース】※身体面

女性の膣は普段閉じられています。
ただし、性行為中に男性の性器が挿入される段階では、膣の周囲の筋肉や組織はやわらかく広がることができるようになります。

性行為の経験者なら誰もが分かる事ですが、女性側の膣が閉じている状態での性行為は難しいものがあります。

その状態が極端化してしまうと障害という位置づけになり、

・膣の内腔がとても狭く広がらない「膣狭窄(ちつきょうさく)」
・膣の粘膜がかたくて広がらない「膣強靭(ちつきょうじん)」
・処女膜がかたく破れない「処女膜強靭

などが原因となって、性交が出来ないことがあります。

これらの症状は内診でわかります。

・膣形成手術
・処女膜切開手術

などにより治療は可能です。

もう1つ代表的な障害に、性交痛があるために性行為ができなくなるケースがあります。

性交痛の原因としては、

・子宮内膜症
・骨盤内の癒着
・分娩時の傷跡や膣内の炎症
・外陰部の外傷

などがあげられます。

病院で診察を受け、痛みの原因をはっきりさせ治療するようにしましょう。

診察の結果次第では、膣のすべりをよくする潤滑剤を使用する事が効果的なこともあります。

【女性側に問題があるケース】※精神面

精神的な問題があり性行為ができない、踏み切れないケースもあります。

・虐待
・痴漢
・無理な性行為の強要

など、過去に性行為に繋がるような悲痛な経験をしてしまった事で、セックスに対して嫌悪感や男性に対する恐怖感など、性行為に対するマイナスイメージを強く持ってしまうことがあります。

また、

・膣への挿入に対しての恐怖感
・体に自信がもてない

などからくる過度な恐怖感や羞恥心で、なかなか開放的になれない人もいます。

こうした症状を総称してFSD(女性性機能障害)ということもあります。

これらの場合は身体的な治療とは事なり、カウンセリングを受け心の問題を解決することが必要です。

場合によっては、不安を除く薬や膣のすべりをよくする潤滑剤などを使いながら治療することもあります。

また、パートナーの理解と協力が必要になります。

【男性側に問題があるケース】

 男性の場合も精神的、肉体的理由から

・勃起しない
・射精しない
・性欲自体がわかない

などの問題が起こる場合があります。

ED(勃起障害)について

男性側の性交障害で代表的な障害というと、ED(勃起障害)をイメージされる方も多いと思いますがED(勃起障害)とはそもそもどういった障害なのでしょうか?

ED(勃起障害)と判断される状態は、

・性交時に十分なだけの勃起が得られない
・十分な勃起が維持できない

などの原因から満足な性交を行うことができない状態をいいます。

性行為が出来ないだけでなく、性行為は出来ても維持できずに射精まで至らないケースも含まれます。

こうなってしまう原因は陰茎の勃起に必要な血管、神経、ホルモンなどに何らかのトラブルが生じていると考えられます。

更にその原因として、身体的、あるいは心理的な負担の要因があります。

ED(勃起障害)の身体的要因

・高血圧
・動脈硬化
・腎臓病
・糖尿病

などの内科的な病気が関係していることがあります。
まずはこれらの病気を治療するうことによって改善を図ります。

ED(勃起障害)の心理的要因

・極度な緊張
・過度なストレス
・女性からの抑圧
・過去の失敗経験

など自分でも意識しない問題が影響していることがあります。

これはカウンセリングで根本的な原因を取り去ると共に、バイアグラやレビトラ、シアリスといった治療薬を使い、効果の有無をみます。

【増えている「射精障害」】

性交中勃起はするものの、射精ができない状態を射精障害といいます。

この射精障害は、最近非常に多くなっています

例えば、タイミング指導などで「この日に性交をするように」と指示されると、緊張により射精出来なくなるというのもそうです。

男性は女性が思うより非常にデリケートだということを、女性側も理解してあげてください。

射精障害の場合全く射精出来ないのか?というと、そうではないケースが多いです。

射精障害と診断されても殆どの場合はマスターベーションでの射精はできます。

それはなぜなのか?

これはマスターベーションで強い刺激を求めてしまった結果、その刺激に慣れてしまい膣では快感を得にくくなってしまい、射精まで至る事が出来なくなってしまいます。

妊娠するための治療としては、身体的、精神的、男性側要因、女性側要因、どの場合にも人口受精が非常に有効となります。

薬やカウンセリングで改善がみられない場合には、人口受精を受ける事を考えましょう。

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