子供を作りたい!と考えて子作りを始めたとします。
でも安全日や危険日なんて言葉で表現されるように、妊娠可能な日というのは限られています。
極端な話、子供が出来るまで毎日(生理期間は除く)子作りが可能であれば妊娠可能な日を考える必要はありませんのでシンプルです。
でも、実際にそんな事が可能なカップルはそう多くはないでしょう。
現実的には
・気持ちが乗らない
・体力が続かない
・仕事などで家に戻れない
・既いる子供の世話に時間を取られる
などの理由で、毎日続けるというのは非常にハードルが高くなります。
妊娠しやすいタイミングとは?
まず、1か月のうち妊娠できる日は6日間あります。
射精された精子は女性の体内では長くて5日、平均すると3日ぐらいは生きています。
ただし、射精された精子全部というわけではなく、全体の99%は膣内で死んでしまいます。
しかし、そんな精子が長く生きられる言わばセーフティーゾーンが女性の体の中には存在しています。
それが子宮頸管の中。
もう少し詳しく言うと子宮頸管の中に分泌される頸管粘液の中です。
子宮頸管がセーフティゾーンな理由とは?
では、なぜ頸管粘液の中では精子が長生き出来るのでしょうか?
普段の子宮頚管内はバルトリン腺液と呼ばれる酸性の粘液で満たされ、雑菌の侵入を防いでいます。
しかし、精子は酸性の子宮頚管内では活動できないので、妊娠できるように排卵のタイミングに向けて子宮頚管内をアルカリ性にする必要があります。
そこで、アルカリ性の性質をもつ頚管粘液の分泌量を増やして子宮頚管内を酸性からアルカリ性へと変化させているのです。
排卵前に頸管粘液は大量に分泌される事で、精子にとてもよい環境が整えられるからです。
射精された精子は1度この頸管粘液の中に蓄えられ、そこから持続的に卵管に向かって送り出されるといわれています。
このため、セックスのタイミングは排卵日ちょうどである必要はなく、排卵の4、5日前から有効と言えます。
排卵の3日前からは、毎日セックスしたほうが妊娠の可能性は高くなります。
精子が卵子に出会うまで
健康な成人男性が1回の射精で放出する精子の数は2~3億といわれますが、その大半は膣内の酸によって死滅してしまいます。
卵管膨大部に無事到達できるのは、僅か200ほどに選別され、そこでさらに競争が行われ、卵子を包む透明帯という殻を破って卵子と対面出来るのは、たった1つだけです。
妊娠しやすい日の割り出し方
妊娠しやすい日は限られていますが、排卵の時期が基準になります。
という事は、月経の周期が正確に分かれば妊娠しやすい日を狙い撃ちする事が可能になりますが、月経周期は人によって様々です。
しかし、排卵してから次の月経が始まるまではほぼ14日と決まっています。
そこで、あなたの2、3カ月の月経周期を調べてみましょう。
たとえば、28日、30日、32日周期があったとします。
その中で1番短い周期と長い周期をピックアップします。
一番短い28日周期の場合、マイナス14日をすることで排卵日は14日目であったことがわかります。
1番長い32日周期の場合は、マイナス14日で排卵日は18日目という目安が立ちます。
排卵の3日前から妊娠の確率が高まりますので、次回の月経周期では11日~18日の間に1日おきにセックスをしてみましょう。
そうすれば、その間にいつ排卵が起こったとしても、精子が卵子を待っているという状況を作れるわけです。
ただし、この理論はすべての機能が正常に働いた場合に有効です。
・いい卵子が排卵されなかった
・精子に元気がなく受精しなかった
・受精はしたが子宮内膜の状態が悪く着床できなかった
などのさまざまなハードルが横たわっているからです。
たった1つの卵子とたった1つの精子が出会い妊娠にいたるのは、何億分の1の確率の奇跡なのです!