薬局や赤ちゃん用品店へ行くと、9ヶ月ごろから飲めるフォローアップミルクが販売されていますよね。母乳で育った赤ちゃんであれば、離乳食が進むにつれて授乳の回数が減り、卒乳する赤ちゃんも多いです。
・フォローアップミルクは飲ませるべき?(周りは飲ませた方がいいって言うけど順調に育ってくれてるし……)
・牛乳は飲んでくれるけど粉ミルクは飲んでくれない(完母だったこともありミルクを飲んでくれない)
・せっかく卒乳したからできるだけ飲ませたくない(でも牛乳より栄養が摂取できるなら飲ませるべき?)
など、悩んでいるママも多いようです。とはいえ、卒乳できた赤ちゃんにわざわざ欲しがってもいないミルクを与えることに迷いを感じるママが多いのは当然ですよね。そこで今回は、フォローアップミルクを飲ませた方が良いのかをまとめてみました。
- フォローアップミルクはサプリメントと考える
離乳食の進み具合や食事内容などによって、フォローアップミルクを与えるかどうかを判断しましょう。鉄分を含む食材を全く口にしないなど、偏食がある場合は飲ませた方が良いですね。また、食事の量が極端に少ない場合も、フォローアップミルクを飲ませていた方が安心です。足りない栄養を補えるので、不安があれば飲ませても良いものですよ!
- フォローアップミルクを飲ませないなら食事で十分な栄養を補うようにする
ミルクを飲んでくれない赤ちゃんの場合、フォローアップミルクを飲ませるのは難しいことですね。また、ママがフォローアップミルクを飲ませたくないという気持ちがあるのであれば、鉄分やカルシウムなど、フォローアップミルクで補える栄養を食事で補うようにしましょう。日々の食事にカルシウムや鉄分などを多く含む食材を採り入れるなど、工夫する必要がありますね。
- 哺乳瓶拒否の赤ちゃんには、哺乳瓶以外の手段で飲ませる
母乳のみで育った赤ちゃんの場合、哺乳瓶を拒否する赤ちゃんも多いです。しかし、フォローアップミルクは、ミルクだからと言って哺乳瓶で飲ませる必要はありません。ストローマグやコップで飲めるのであれば、それらを使って飲ませてもOKです。また、フォローアップミルクはそのまま飲ませるだけでなく、料理に使うという方法もあります。料理に使う牛乳の代わりに、フォローアップミルクを使って料理すれば、ミルクと気付かれない場合もあります。食事内容が心配だけど、フォローアップミルクを飲んでくれないという場合は、ぜひ試してみてくださいね。
- 栄養が気になるならフォローアップミルクを、気にならないなら牛乳でOK
フォローアップミルクは、あくまで食事の補助をするものです。それをメインに栄養を摂取できるわけではありません。今の食事内容に心配がある場合や、実際に体重や身長の伸びが悪い場合などは、フォローアップミルクで補助した方が良い場合もあります。逆に言うと、栄養がしっかり摂れているのであれば牛乳でも何の問題もありません。フォローアップミルクを飲ませた方がいいかどうかの見極めが難しいと感じる場合は、市の相談窓口などで栄養士さんや保健師さんに相談してみるのも一つの方法です。
- 逆にやってはいけないことは?
・飲ませる必要があるのに飲ませない
中には体重が増加せず、栄養が偏ってしまっている赤ちゃんもいます。例えば、乳児健診などで「フォローアップミルクを飲ませた方がいい」と言われているにもかかわらず、フォローアップミルクを飲ませないのはいけません。必要があるならば、きちんと飲ませることが大切です。赤ちゃんは栄養不足になってしまうと、貧血や病気になりがちになってしまいます。
・食事を十分に摂れているのにフォローアップミルクを飲ませすぎる
1歳近くになると、食事の量がずいぶん増えてきます。赤ちゃんによっては、食事だけで十分に栄養が足りている子も多いのです。にもかかわらず、欲しがるからと言って飲ませすぎるのも良くありません。日々の食事内容を観察しながら、必要かどうかをきちんと判断しましょう。
- まとめ
重要なのは、赤ちゃんにフォローアップミルクが必要かどうかを見極めることです。三食きちんと食べていて、成長にも問題がないのであれば、フォローアップミルクを飲ませる必要はありません。離乳食をあまり食べなかったり、食事内容が偏ってしまっている場合は、飲ませてあげるべきです。栄養が偏ってしまうと貧血で倒れてしまうことがありますので、栄養面に気を付けたり、フォローアップミルクで足りない栄養を補うなどする必要があります。その子に合った方法で栄養を補ってあげてください。とはいえ、フォローアップミルクは栄養補助食品と考え、頼りすぎないように注意しましょう。