最近は待機児童という言葉を耳にしますが、共働き世帯が増えて保育園の利用者も年々増加しています。入りたい園に入れないどころか、保育園自体見つからない……なんて途方に暮れているママもいる一方で、入園が決まった親子は保育園の入園準備に追われる毎日。
・フルタイムの仕事復帰、毎日は洗濯できないと思うけれど、どのくらい洋服を用意しておけばいい?
・保育園と家用の洋服は分けている?
・保育園で着替えさせてもらうと、コーディネートは適当になってしまうと思うので合わせやすいものが知りたい
・Tシャツは毎日どのくらい着替える?何枚必要?
・洋服の購入で気を付けた方がいいことはある?
など、ママたちは特に保育園で着る洋服について悩んでいるようです。そこで今回は、保育園で着る洋服はどのくらい準備したらいいのか、まとめてみました。
- 保育園児の着替えが多いのは衛生面のため
自宅で過ごしているときは、1日同じ服で過ごすことなんて普通にありますよね。赤ちゃんは良く汗をかくといっても、季節によっては着替えが必要ない場合ももちろんあると思います。しかし保育園では、子どもが不快に感じることがないように衛生管理を徹底するため、着替えの回数は多いんですね。少しでも汚れたり、濡れたりした服はすぐに着替えることになります。
- 着替えの回数は園によって異なる
親としてはどの程度着替えを用意すればいいかもわからないので、着替えの回数は気になりますよね。しかし実際は、園によって異なるのが現状です。園庭を開放している園なのか、もしくは小規模で園庭がない園なのかなどによっても、汚れる回数は違ってきます。生活時間の区切りに着替えをしている園がほとんどなので、生活リズムや年齢によっても着替えの回数は違うのです。目安として、2歳児までの未満児クラスは、よだれや自分で食事をする練習、トイレトレーニングなどで汚れる回数が多いので、4~5回と多めに着替えるようですね。3歳児からは外遊びやお昼寝などで3回ほどが平均のようです。
- 園でルールが決まっている
ボタンやフック、ファスナーなどがついた服は扱いづらいため、フード付きは事故防止のためにNGとされている園もあり、洋服は園によって着ていいものといけないものが違います。洋服を購入される場合は、事前に園に問い合わせてから用意するのが無難です。慣らし保育の間に確認して用意したり、最初は少なめに用意してセールで買い足すなどの工夫が必要ですね。
- 着替えはセットで1組、年齢によって必要な数が違う
保育園の着替えは、トップス、肌着、ズボン、靴下のセットで1組です。園にストックしておく洋服の目安は、0歳児4セット、1~2歳児5セット、3歳児以上は3セットが最低数となります。トイレトレーニング中など、着替えがたくさんいる時期もありますので、子どものようすや園生活を観察しながらストック数を決めましょう。
- ストックの倍くらいは最低必要!
通う園での着替えのストック数がわかったら、その倍くらいは用意しておくようにしましょう。汚してもいい服が10セット程度常備されていると安心です。夏場は特に汗をかきやすく外での遊びも大胆になりがちなので(水遊びや泥遊びなど)、2~3枚多めに用意しておくと安心です。
- その他に保育園で必要なものは?
食事用スタイ、手拭き用のループタオル、0~1歳はおむつやおしりふき(布おむつの園もあります)、2歳児以降はトイトレが始まるのでトレパンやパンツが必要になります。スプーンやコップなどの食器や、お昼寝用布団、散歩用の靴と靴下、災害用に洋服1セットを持参する園もありますので、園に確認しておきましょう。
- 洋服選びはどうすればいい?
洋服は基本的に「汚れる前提」で選びましょう。白やベージュなどの淡い色のものは、汚れが落ちずすぐに着られなくなってしまう可能性があります。汚れの目立たない色やデザインのものを選ぶようにしましょう。
・乳児からハイハイまで
ねんね期に入園する場合は、上下つなぎのカバーオールなどが主流になります。肌着などは、ひもで結ぶタイプがNGの園もありますので、スナップボタンのものを選ぶと確実です。マジックテープのものもありますので、着脱しやすいものを選びましょう。
・1歳~歩き始めたら
この時期はまだ自分でお着替えはできません。脱ぎ着させやすい上下別の洋服を選びましょう。長めのチュニックやフード付き、ひもやリボンなどは安全面でNGの園が多いです。そのほかにもファスナーやスカートはNGの園もありますので、事前に確認しましょう。
・2歳~
自分でお着替えの練習を始めるころですね。子ども自身が扱いやすい、上下別になっている洋服を選びましょう。ボタンやフックなどのない、かぶるタイプの洋服が着替えやすくて良いですよ!トイトレを始めると、着替える回数が増えるので枚数はたくさん必要です。
・おすすめの洋服は?
トップスは夏は半袖Tシャツ、春や秋は長袖Tシャツ、冬は長袖Tシャツにトレーナーが基本です。柄ものや濃いめの色ものを選ぶと汚れにくくてらくちんです。室内運動が多い園でも、子どもはたくさん汗をかきますので、通気性に優れたコットン100%素材がおすすめです。
ボトムスはウエストゴムで素材もストレッチが効いているスウェット素材などがおすすめ。色は黒やグレー、ベージュ、デニム色、カーキなど単色でシンプルなものを選ぶと、トップスが奇抜な色ものでも変なコーディネートになりません。
- 番外編
・他の子の洋服がまぎれていたら…
保育園では、返却先を間違えて他の子の洋服が入っていることもしばしば。赤ちゃんの頃などは、敏感肌の子もいますので、大人用の洗剤や柔軟剤を使って洗濯した場合は、報告してあげると親切です。
・洋服のストックを過信し過ぎない
ストックがいくつあるのかは毎日確認するわけではありません。ストックがあるからと過信していると足りなくなることもあります。休みの前には確認するか、持ち帰るなどしてストック数を把握しておきましょう。
・子供服も通販が利用できます
仕事を始めてからだと、なかなか洋服を買いに行く時間もありませんよね。最近は子供服も通販を利用する人が増えてきています。ベルメゾンや楽天、マザウェイなど、手軽な価格で揃えられるところもありますので、チェックしてみては?
・保育園と家の洋服は分けない人が多い
頂き物のブランド物などは、保育園では着せないというママが多いです。しかし実際には、子どもも着慣れた服の方を着たがって、着せないままサイズアウト……なんてことも珍しくありません。
・乾燥機は便利!
大量の洗濯物を乾かすのには乾燥機がとても便利です。雨の日でも、干したり取り込んだりする時間がない多忙な日でもコンスタントに洗濯をこなせるので、忙しいママにはぴったりですね。
- やってはいけないことは?
・NGトップス
襟ぐりが開きすぎているトップスは、肩が出てしまい動きにくくなってしまうことも。逆にハイネックなど、首がつまりすぎている服も運動しにくく適しません。冬場は特にニットなどを着せるママも多いですが、引っかけてしまったり、体温調節がうまくできない可能性がありますので避けた方が無難です。ニット類は禁止している園もありますので、確認しておいた方がいいですよ!
・NGボトムス
ボタンやファスナータイプなど、構造が複雑なボトムスは着脱しにくく、子ども自身も動きにくいです。トイトレが始まると自分で着脱することも増えるので、ウエストはゴムのものが最適ですね。
・園に聞かずに大量に用意する
保育園によって安全面や扱いやすさなどが考慮されたルールが設定されていることがほとんどです。焦って購入しても、園では使用できないこともありますので、確認してから揃えるようにしましょう。
・着脱のしやすさよりもデザイン重視で選ぶ
保育園の生活では、子どもが自分で脱ぎ着できる扱いやすい服を着せてあげましょう。自分で着替えをできるようになれば、自信もつきます。柄や色でおしゃれ感を出すのは良いですが、デザインを重視しすぎて子どもが着脱しにくいものは選ばないように注意が必要です。
- まとめ
保育園での洋服において一番重要なのは、「子ども自身が扱いやすく、活動しやすい服装」であることです。保育園では衛生面や、子どもの不快感をなくすために少しでも汚れたり濡れたりしたら着替えをします。着替えのストック数や基本の回数などは園によって異なり、決まりはないので慣らし保育のうちに確認しておくのがいいですね。説明会や保育園見学などで質問すれば教えてくれる園も多いので、保育士さんに確認してから用意しましょう。