出産を控えた妊婦さんから、産後育児が始まった新米ママさんまで、母乳に悩んでいる人はたくさんいると思います。そんな新米ママさんたちの間で有名なタンポポコーヒーは知っていますか?
・母乳が出るか心配なのでタンポポコーヒーを試そうと思っているけど効果はあるの?
・コーヒーが好きなのに妊娠中、授乳中は控えなければいけないタンポポコーヒーは代わりになる?
・母乳の量が足りていないようで寝てくれない、母乳を増やすためにタンポポコーヒーを試す価値はある?
・タンポポコーヒーはどれくらいの量、どれくらいの期間飲み続ければ効果が出るの?
・タンポポコーヒーはどんな味がするの?
など、試してみたいけど本当に効果があるのか?と悩んでいる人もいるようです。妊娠中、授乳中はカフェイン摂取に敏感になるママも多いので、カフェインレスのタンポポコーヒーを試したい人もいますよね。そこで今回は、母乳とタンポポコーヒーの関係をまとめてみました。
- 母乳は何でできている?
・母乳は血液からできている
母乳は乳房の中で血液から作られてできています。母乳を増やすためには、ママの血行を促進して血液量を増やすなど、血液を良い状態に保つ必要があるんです。
・母乳の8割は水分
一般的な成人が1日に必要とする水分量は1.5リットルと言われています。授乳中のママは、赤ちゃんに母乳として水分を与えているので、2リットルくらいは摂取した方がいいでしょう。夏場は特に汗で水分不足になりやすいので、3リットルくらいは摂取するのがおすすめです。この水分をタンポポコーヒーに替えると、食事からの摂取よりも栄養の吸収率が高く効果的に母乳の質を改善できます。
- タンポポコーヒーの効果には個人差がある
母乳の量が少ないことを心配してタンポポコーヒーを飲み始める人は多いですが、効果が表れるまでには個人差があります。早い人では翌日から、遅い人で3ヶ月ほどかかる人もいるようです。平均では1ヶ月と言われているので、継続的に飲み続けることが大事ですね。
- 母乳の出が悪くなる15時以降の授乳前後に、温かいものを
1日も終わりに近づき、血行が悪くなってくる15時以降は、母乳の出も悪くなってきます。夕方の授乳をミルクで代用している人も多いですよね。その前後に温かくしてタンポポコーヒーを飲むことで、血行を促進することが大事です。授乳前に温かい飲み物を飲んでおくと、母乳の出もよくなります。
- タンポポコーヒーとタンポポ茶は違うもの
タンポポコーヒーはたんぽぽの根のみを乾燥粉砕し、焙煎して作られます。タンポポ茶はたんぽぽの葉、茎、根を乾燥させ粉砕して作られるので、原料が異なりますね。
- タンポポコーヒーは漢方薬
タンポポコーヒーは中国では2000年も前から飲まれているもので、東洋医学では体を温める効果のある漢方薬とされています。
・タンポポコーヒーには毛細血管を拡張させる作用がある
たんぽぽの根に含まれる「蒲公英根(ほこうえいこん)」という成分には毛細血管を拡張させる働きがあります。これにより血流が促進されて体が温まるといわれていますが、飲んだ量と母乳の関係ははっきり証明されていません。
・タンポポコーヒーには母乳の分泌を促す成分が含まれている
たんぽぽの根に含まれる「タラキサシン」という成分は、母乳の分泌を促し血液を浄化する働きがあります。きれいな血液から作られた母乳の方が質が良くなるため、乳腺も詰まりにくくなり、乳腺炎予防にもなりますね!
・タンポポコーヒーはカルシウムや鉄分、ビタミンB2などの成分が豊富
授乳期は赤ちゃんへの栄養が優先されるため、カルシウムや鉄分などが不足しがちです。食事から摂れる量は限られているので、飲み物で補うのもおすすめですね。タンポポコーヒーにはこれらの成分が豊富に含まれています。
・タンポポコーヒーの嬉しい効果は?
そのほかにも、タンポポコーヒーには嬉しい効果がたくさんあります。便秘の解消や血中コレステロールの低下、利尿作用(むくみ解消)、疲労回復、血圧・血糖値を下げる、ホルモンバランスを整える、肝機能の強化をしてくれるなど、産後のママに嬉しい効果がたくさんありますのでおすすめですよ!
・タンポポコーヒーはノンカフェイン
カフェインが赤ちゃんに良くないということは、ほとんどのママが知っていると思います。妊娠中から控えている人も多いのではないでしょうか?その点、タンポポコーヒーはノンカフェインなので、安心して摂取出来ます。
・味や香りで気分転換ができる
授乳中はカフェインやアルコールを飲むことができないので、代わりにタンポポコーヒーのような飲み物を飲んで気分転換をするママも多いです。違った香りや味を採り入れることで、リフレッシュできますね!
・タンポポコーヒーは、コーヒーではなくお茶
コーヒー豆の需給が破たんした第二次世界大戦中に、ドイツでコーヒーの代わりとして引用されていた歴史がありますが、味は全く違うものです。メーカーによって、ルイボスティーやザクロなどをブレンドしているものがありますので、お好みによって選んでみてくださいね!コーヒー好きの女性が「コーヒーの代わりに」と思うなら、物足りないかもしれません。
・精神的な支えにもなる
母乳を増やすためには、心の安定と休息、水分摂取などが関係してきます。しかし、「母乳が足りなくて不安」と思っているママにとっては、安心材料のひとつになるかもしれませんね。
・タンポポコーヒーはホットで飲んで!
体温くらいの温度から、ホットで飲むと効果があります。冷たい飲み物は、母乳の出を悪くしてしまうので、注意しましょう。
・肝臓や腎臓に疾患がある場合は医師と相談して
肝臓や腎臓機能の改善も期待されるタンポポコーヒーですが、少なからず肝臓等に影響があります。疾患がある場合は、医師に相談してから飲むようにしてくださいね。
- おすすめのメーカーは?
タンポポコーヒーと言っても、味はメーカーによって異なります。
・ティーライフ ぽぽたん
健康茶のように香ばしい味で、土臭くなく飲みやすいです。ホットに牛乳を入れると、コーヒー牛乳のような味になります。送料無料で30日間返金・返品でき、定期購入の場合は少し割引もあります。
・ティーライフ タンポポブレンド茶
完全無添加でたまひよなどの雑誌でも紹介される安心できるメーカーです。愛飲者は10万人を突破しているので、初めての人にもおすすめですよ!たんぽぽの根だけを使用しています。直火焙煎された黒豆が配合されていて、飲みやすさを追求して作られているため、苦みやクセが少なく麦茶のように飲める味です。
・Amoma タンポポコーヒー
無香料・無着色で、原材料は中国ですが国内で焙煎・製造しています。コーヒーに近いほろ苦さがあります。ミルクを入れるとキャラメル風味になりますよ!
・生活の木 ハーブコーヒー タンポポインスタントクラシック
コーヒーに近い香りで、インスタントなのですぐに溶けて使いやすいです。有機栽培された成分を使っています。焙煎したコーヒーにハーブが少し入ったような味です。豆乳やミルクを混ぜるとハーブのクセがまろやかになりますよ!
・たんぽぽ堂 たんぽぽコーヒー極上
たんぽぽ堂は、タンポポコーヒー専門店です。ポーランド産のタンポポの根を使用し、製造は国内で行われています。焙煎した香ばしい香り、ほのかな甘みと心地よい苦みが特徴です。
・アクアジャパン ショウキT-1
100%天然のタンポポ茶で、保存料・添加物不使用です。ハトムギ、アリエキス、緑茶を配合しているので、普段の水分補給に麦茶の代わりとして飲めますよ!
- やってはいけないことは?
・タンポポコーヒーばかり飲みすぎる
どんなものでも飲みすぎは良くありません。1日の摂取量は4杯程度に抑えましょう。利尿作用がありますし、コーヒーほどではなくても胃に刺激を与えるので、飲みすぎるとお腹を壊すこともあります。
・キク科植物にアレルギーがある人が飲む
キク科植物にアレルギーがある場合は、飲用を控えるか医師に相談してからにしましょう。自己判断で勝手に飲んではいけません。
・価格の安いものを良く調べずに購入する
調べてみると安価なものから高価なものまで様々ですが、安価なものの中には、農薬検査結果が明記されていなかったり、他の成分が含まれている場合も。よく調べてから購入するようにしましょう。
- まとめ
タンポポコーヒーは、漢方としてもよく使われるノンカフェインの飲み物です。毛細血管を拡張させたり、母乳の分泌を促したり、産後のママには嬉しい効果がたくさんありますので、飲んでみたいママも多いでしょう。味が受け付けない人もいますので、最初は少量の物を購入するといいですね。体に悪い成分はありませんので、特に母乳に悩んでいない人や、効果が見られない場合でも飲み続けることに損はありません。